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日本の「適正な人口数」は何人か…少子化対策に悩む日本人に伝えたい"人口問題"という言葉の危うさ 「人口問題=人口減」なのは今のところ一部の先進国だけ
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日本の「適正な人口数」は何人か…少子化対策に悩む日本人に伝えたい"人口問題"という言葉の危うさ 「人口問題=人口減」なのは今のところ一部の先進国だけ
少し前まで「人口問題」とは「人口爆発」だった ある媒体から「人口減少社会の病弊」という標題で寄稿依... 少し前まで「人口問題」とは「人口爆発」だった ある媒体から「人口減少社会の病弊」という標題で寄稿依頼された。論じてほしいトピックとして「子どもを産み育てる社会的環境がなぜ整備されないのか」「このままではどのような将来が想定されるのか」「解決策はあるのか」が示された。 そういう寄稿依頼を受けておいて申し訳ないが、「人口減」を“病”と考えること自体に私は反対である。「反対」というのはちょっと言い過ぎかもしれないので、「懐疑的」くらいにしておく。 若い方はご存じないと思うが、少し前まで「人口問題」というのは、「人口爆発」のことであった。1972年に国際的な研究・提言機関ローマクラブが『成長の限界』という報告書を発表したことがある。このまま人口増加が続けば、100年以内に人類が及ぼす環境負荷によって、地球はそのキャリング・キャパシティの限界に達すると警鐘を鳴らしたのである。 人口を減らすことが人類