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美術館や博物館の収蔵品 火災や地震、風水害からどう守る 耐震、リスク分散…備えは新たな局面に
1995年の阪神・淡路大震災以降、兵庫県内の美術館や博物館は収蔵品を守るため、さまざまな手を打っ... 1995年の阪神・淡路大震災以降、兵庫県内の美術館や博物館は収蔵品を守るため、さまざまな手を打ってきた。しかし近年、台風や豪雨が激しさを増し、2019年には川崎市内の美術館で多数の作品が水没。県内でも関係者が天気予報に気をもむ。南海トラフ巨大地震の発生が高い確率で予測され、風水害が頻発する中、各館の備えは新たな局面を迎えている。 〈実は昨日は、高潮がなぎさちゃんの足元まで達して、冷や冷やでした〉 18年9月、兵庫県立美術館(神戸市中央区)の公式フェイスブックに残る発信だ。「なぎさちゃん」は現代美術作家ヤノベケンジさんが手がけた少女像で、同館の南側、海を望む場所に設置。幸い被害はなかったが、スタッフは不安な時を過ごした。 同館は「阪神・淡路大震災からの文化復興のシンボル」として02年に開館。神戸ゆかりの画家小磯良平や、世界的に評価される前衛美術団体「具体美術協会」の作品など約1万点を収蔵する
2023/01/30 リンク