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中国当局がひた隠すスラム街の存在 | 丸川知雄 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
スラム街のなかの商店街。人が集まると誰かが食堂や商店を開いて儲けようとするたくましさは中国らしい... スラム街のなかの商店街。人が集まると誰かが食堂や商店を開いて儲けようとするたくましさは中国らしい(筆者撮影) <新興国の大都市には付き物のスラムが、北京には見当たらない。見つけたのは日本の山谷のような労働者街だったが、山谷とは大きな違いがある。行政に存在を無視されているのだ> 1人あたりGDPが5000ドルから1万ドルぐらいの水準にある国では大都市の周囲にほとんど必ずといっていいほどスラム街が存在する。 10月に訪れたブラジルのリオデジャネイロやサンパウロ、ペルーのリマにもスラム街があった。 リオでは、カルロス・ゴーンさんの別荘があるというコパカバーナ海岸から裏山の方角に目をやれば、そこにファヴェーラ(favela)と呼ばれるスラム街がみえる。リオのそこかしこにある小高い丘はおおかたレンガ積みの小屋に覆われたスラム街である。 ペルーのリマでも大統領府やリマ大聖堂がある美しい広場から大通りに
2018/12/12 リンク