自由主義的な世界秩序の終焉

＜アメリカでのドナルド・トランプ人気、欧州の極右政党の台頭、あげくにイギリスのEU離脱──一時は世界を席巻しそうな活気を誇った民主主義が危うくなり始めている。最大の理由は、自由な社会にはデマゴーグに乗っ取られやすい弱点があるからだ＞ 今は昔――といっても1990年代のことだが、多くの優秀で真面目な人々が、これからは自由主義的な政治秩序の時代で、必然的にそれが世界の隅々に浸透するものと信じていた。アメリカとそアメリカと同盟を組む民主主義国はファシズムと共産主義を打倒し、人類を「歴史の終点」まで連れてきたはずだった。 「共同主権」の壮大な実験場だったEU（欧州連合）では、事実ほとんど戦争がなくなった。多くのヨーロッパ人は、民主主義と単一市場、法の支配、国境の開放という独自の価値観を掲げたEU文民の「シビリアン・パワー」が、アメリカ流の粗野な「ハード・パワー」と同等かそれに優る成果を上げたと信じ

[eirun]

筆者は生地で自由民主主義の失敗の原因を「寛容の精神が不十分で船頭化に乗っ取られたから」としていますが、自由市場経済で貧富の格差が致命的に広がったことはスルーしてますね。

[motowaka]

“うわべだけの自由を売り物にする政治指導者や政治運動は、開かれた社会の裏をかいて支持者を増やすことができる。そして民主主義のなかには、そうした試みを確実に挫くしくみはない。”

[arajin]

「自由主義の擁護者たちはまた、民主主義という制度を作るだけでは自由な社会は実現できないことを忘れていた。民主主義の基礎を成す価値観、とりわけ「寛容」に対する強い信念が必要になることを見落とした。」

[call_me_nots]

"だとすれば、ヨーロッパにかろうじて残った自由な秩序を守り続けるには世界のどこか別の場所を犠牲にしなければならない。自由主義者にその用意はあるのだろうか"

[godmother]

「「寛容」に対する強い信念が必要になることを見落とした」僅かな喜びのために、我慢がほとんどというのが民主主義。これを皆全く理解していないと思う。私は頑張って我慢する。

[sugimo2]

"冷戦後の自由主義者は、民族、部族、宗派などへの帰属意識や愛国主義が果たす役割を過小評価していた"

[egpehcbd]

ふうん。

[paravola]

「行き過ぎた民主主義」「ポピュリスト政治家の思う壺」

[tokage3]

"ヨーロッパにかろうじて残った自由な秩序を守り続けるには世界のどこか別の場所を犠牲にしなければならない" 東アジアにとばっちり来るとイヤなんで、EUテメーなんとかしろ（適当）

[Dursan]

違うよ、一人平等に1票の民主主義と持つものが持さらに持ってしまう自由主義経済は圧倒的に食合せが悪い。なんとか持つものが情報を握ることで繋がってるキマイラ。

[saba2004]

厳しい指摘だなー。「永遠に裕福な国々の防衛を支援することなどあり得ない。だとすれば、ヨーロッパにかろうじて残った自由な秩序を守り続けるには世界のどこか別の場所を犠牲にしなければならない。」