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老いゆくSL、悲しき終点 活用策なく各地で展示解体:朝日新聞デジタル
公園などに展示している蒸気機関車(SL)の解体、撤去が全国で相次いでいる。1970年代のSLブー... 公園などに展示している蒸気機関車(SL)の解体、撤去が全国で相次いでいる。1970年代のSLブームに乗って展示が始まったものの、野ざらしにされたり、老朽化して穴があいたり。補修のコストがかさんで、自治体のお荷物になっているためだ。 ほったらかし 車体はさびつき、表面はぼろぼろ。さいたま市中央区役所の敷地にある9600形のSL「39685」は、粘着テープで穴をふさいだ上に、黒く色を塗った跡もあった。 SLは1920年に製造され、貨物列車として全国を走った後、72年から展示されている。屋根はなく、10年前に塗装をやり直して以来、ほったらかしだ。 昨年、枕木が朽ちるなど老朽化が進んで危険なことがわかった。修繕の見積もりをとると、クレーンでSLを持ち上げて枕木を交換し、車体を修理すると4800万円。解体なら1200万円。「5千万円近くかけてこの先も維持管理費が発生するのは、市民の理解を得られない」
2016/10/22 リンク