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ブックマーク / book.asahi.com (44)

  • 重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 「書泉グランデ」書店員・大内学さん 書籍情報はこちら 『中世への旅 騎士と城 』の魅力 の街・神保町に店を構える「書泉グランデ」は、1948年(昭和23年)創業の老舗書店。鉄道、アイドル、格闘技をはじめとした趣味人向けの専門性の高い書籍を網羅的に取り揃えている。 今回、重版されたのは『中世への旅 騎士と城 』(白水uブックス)(著者:ハインリヒ プレティヒャ、翻訳:平尾浩三)。中世ヨーロッパの騎士たちの日常生活などを、豊富なエピソードをまじえてわかりやすく解説している。日では1982年に翻訳刊行され、2010年に白水uブックスで復刊された。大内さんが同書に出会ったのは、中学生時代だったという。当時、初めて読んだ感想を次のように語る。 「ゲームライトノベルの多くが中世ヨーロッパの世界を下敷きにしていました。例えば、友達同士で会話しながら遊ぶボードゲーム・テーブル

    重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん|じんぶん堂
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    feel 2023/08/08
  • 文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日

    第128回文學界新人賞 受賞作品「ハンチバック」 親が遺したグループホームで裕福に暮らす重度障害者の井沢釈華。Webライター・Buddhaとして風俗体験記を書いては、その収益を恵まれない家庭へ寄付し、Twitterの裏垢では「普通の人間の女のように子どもを宿して中絶するのが私の夢」と吐きだす。ある日、ヘルパーの田中に裏垢を特定された釈華は、1億5500万円で彼との性交によって妊娠する契約を結ぶ――。 療養生活という名の引きこもり 取材は市川さんが両親と暮らす自宅で行われた。お母さんに案内された部屋で、市川さんと目が合った瞬間、その射貫くような眼差しに気圧された。市川さんは筋疾患先天性ミオパチーという難病により、人工呼吸器を使用しているため、発話に大変な体力を使い、リスクもある。そのため取材も、あらかじめメールで回答をもらい、補足のみ、最小限お話いただく形をとった。 目力の強さはそれが市川さ

    文學界新人賞・市川沙央さん 「なにか職業が欲しかった」ままならぬ体と応募生活20年の果てに 「小説家になりたい人が、なった人に聞いてみた。」#1|好書好日
  • 福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日

    宮川陽子さん福井県立図書館 司書 1998年から福井県立図書館で司書として勤務。現在の担当分類は、建築や機械工学、家政学などを扱う「5類 技術」(日十進分類法)。読書バリアフリーサービスや寄贈図書の管理なども行なっている。同館の「覚え違いタイトル集」の発案者でもある。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 レファレンスサービスの認知向上のために ――「覚え違いタイトル集」は、どういった経緯で生まれたのですか。 そもそもの始まりは大学時代の後輩が久世番子さんの漫画『暴れん坊屋さん』を勧めてくれたのがきっかけかもしれません。久世さんが書店でバイトをしていたときのことを描いた漫画で、お客さんが覚え違えているタイトルから「これですね」と正しいタイトルのを渡すシーンがあったんですよね。それを見て図書館のカウンターでも似たようなことがあるという話から、エクセル表で覚え違いの事例を集めていくことに

    福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日
  • 「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日

    文:ハコオトコ 立原透耶(たちはら・とうや)作家・翻訳家 1969年生まれ。ファンタジーなど幅広い作品を執筆。「ひとり百物語」シリーズ(メディアファクトリー)など著作多数。華文SFの翻訳も長く手掛け、最近も中国語圏の作家の作品を翻訳した『時のきざはし 現代中華SF傑作選』(新紀元社)を出版。 戦後、ソ連の影響を受けた中国SF ――翻訳・監修に多くの人が携わった「三体」シリーズ邦訳版ですが、立原さんは主に和訳された文章と中国語の原書と乖離が無いか、固有名詞やルビのミスが無いかなどをチェックする「総監修」を担当しました。華文SFに造詣が深く、翻訳も長く手掛けてきた立原さんですが、まずは三体の背景にある中国SF事情、歴史を教えてください。 第二次世界大戦後、中国ではソ連のSFが最初に(大々的に)影響したと思います。同じ共産国として中国の目指す科学技術立国、「頑張ったらこんな良い未来があるんだよ

    「三体」監修・立原透耶さんインタビュー 中国SF界に現れた、突然変異的なスペースオペラ|好書好日
  • 「コロナ時代」マンガ文化に起きていること オンライン同人誌即売会さかんに…どうなるアナログ|好書好日

    世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID―19)。日でも感染拡大により、あらゆる業界が甚大な影響を受けている。マンガ界も例外ではなく、これまで見たことのないような変化が現れている。「コロナ時代」に起きているマンガ界の出来事をいくつか紹介したいと思う。 * 外出自粛が求められる中、室内で楽しめるマンガを読む人は増えている。出版科学研究所の発表によると、2020年3月の書籍雑誌の推定販売金額は前年同月に比べ5・6%減となる中、コミックスは約19%増加したという。期間限定のイベントとして雑誌のバックナンバーや単行の一部をオンラインで無料公開する出版社も多く見られた。 一方で、雑誌や単行の販売延期が相次いだのが大きな特徴だ。編集や印刷、流通などを従来のスピードで進めることが難しくなったためだ。 集英社は4月、『週刊少年ジャンプ』の編集部員が新型コロナウイルスに感染した疑いがあ

    「コロナ時代」マンガ文化に起きていること オンライン同人誌即売会さかんに…どうなるアナログ|好書好日
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
  • この漢字読める?「宛字」は日本人の情緒の賜物 杉本つとむさん「宛字百景」|好書好日

    文:志賀佳織、写真:斉藤順子 杉つとむ(すぎもと・つとむ)早稲田大学名誉教授 1927年、横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学文学部教授を経て、現職。オーストラリア国立大学招聘教授をはじめ、モスクワ大学招聘教授、オランダ・ライデン国立大学研究員、北京日学研究センター講師など、海外でも日語学の教員を務めた。『杉つとむ著作選集』のほか、『語源海』『蘭学三昧』『馬琴、滝沢瑣吉とその言語生活』など著書多数。 ――「こんな言葉にこんな漢字をあてるんだ」「え、この漢字ってこういうふうに読むの?」 と驚きながら、どんどん頁を繰っていってしまいました。漢字って面白いですね。 「宛字」というのは、中国の文字である漢字を、来の日語にあてた場合をいいます。日には来、文字というものがなかったんですね。そこに古代、中国から漢字が入ってきて、それを借用しました。借りた漢字で日語をどう活用する

    この漢字読める?「宛字」は日本人の情緒の賜物 杉本つとむさん「宛字百景」|好書好日
  • 「エヴァ」でも注目、「死海文書」に世界はなぜ驚かされるのか? 日本語版刊行開始|好書好日

    文・北林のぶお 「死海文書」は、確かに存在している。旧約聖書の写を含む約2000年前の古文書が、「世紀の大発見」と言われてから約70年。解読作業の遅れから、オカルト的な興味の対象になったり、真偽そのものを疑う声も一部で上がった。ようやく現存する文書の公刊がほぼ終わり、日でも全12冊の刊行が始まった。ぷねうま舎の社長で編集を担当した中川和夫氏は、聖書を新たに読み解く試みについて「長年の夢を実現できた」と、静かに語る。 ――まず「死海文書とは何か」というところからお聞かせください。 1946年から47年にかけて、現在のヨルダン川西岸地区にある死海のほとりの洞くつ群から、ベドウィンの羊飼いの少年が偶然にも巻物を収めた壺を見つけた、という逸話が伝えられています。巻物は後に20世紀最大の考古学的発見と言われるのですが、ベドウィンから古物商、さらにはシリア正教会の大司教の手に渡り、数奇な運命をたど

    「エヴァ」でも注目、「死海文書」に世界はなぜ驚かされるのか? 日本語版刊行開始|好書好日
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    feel 2018/08/02
  • インタビュー : 見つめ直した昭和史 高村薫「レディ・ジョーカー」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    30代後半で作家デビューして以来、実体験の延長で小説を書いていました。『黄金を抱いて翔べ』は会社員だった当時、疲れ果てて大阪市内を歩きながら、銀行強盗でもしたら気が晴れるかな、とふと思ったのがきっかけ。『照柿』に登場する工場も、私が育った大阪の町工場の懐かしい風景です。 『レディ・ジョーカー』も、自らの生活の延長線上で書くはずでした。でも、連載開始直前に阪神大震災が起き、社会をより大きな目でとらえるようになりました。 バブル経済崩壊後という時代でした。「政治は三流だが経済は一流」と聞いて育った世代にとって100兆円の不良債権はショックでした。誰がどこで間違えたのか。震災とあわせ、自らのアイデンティティーが崩れる感覚に襲われました。大正生まれの私の母が「これから悪い時代になる気がする」と言ったのも、きっかけの一つでした。 なぜ、こんな日になってしまったのか。今と地続きのものとして昭和史を見

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  • 本の記事 : ゴルゴ45年 作者も泣かす「現実舞台、ひたすら勉強」 - 小原篤 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    劇画「ゴルゴ13」が連載45周年を迎えた。一度も休まず連載を続けてきた作者さいとう・たかをは「実は一番苦手な作品」と打ち明ける。 ■人気マンガ家63人が描いたゴルゴの絵はこちらから ■連載は1千回 寺院の円屋根に向け弾を撃ち、110度の角度で跳ね返らせ標的の額を打ち抜くなど、不可能な狙撃を超人的な能力で可能にするスナイパー、ゴルゴ13。イデオロギーに関係なく依頼を冷徹にこなす殺し屋を描く作品は、1968年11月に始まった。連載は1千回を超え、単行は170巻に及ぶ。 「ひたすら机に向かってきただけで、45年と言われても『そんなにたったかな?』とピンと来ない。でも長く支持されて、77歳まで続けてこられたのはありがたい」とさいとう。 ■「人間ってバカ」 早くからプロダクションを作り分業制を導入。さいとうは、編集部が用意した脚をコマ割りする構成と主要人物の顔のペン入れをし、服や武器や背景などは

    本の記事 : ゴルゴ45年 作者も泣かす「現実舞台、ひたすら勉強」 - 小原篤 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    feel 2013/11/22
  • 本の記事 : 目利き女子大生、小さな書店救う 漫画フェア大当たり - 鬼頭恒成 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    自分たちで仕入れたコミックを持つ女子大生アルバイトの(左から)多さん、徳木さん、高井さん。後ろが宗武信吾店長=光進堂玉川上水店 お菓子とマンガの甘い関係、農まんが収穫祭――。意表を突くテーマでコミックを集めて、売り上げを伸ばしている書店が東京都東大和市にある。テーマ選びから仕入れまで、任されたのは女子大学生のアルバイトたち。小さな書店の生き残りが女子大生の肩にかかる。 西武拝島線と多摩モノレール「玉川上水」駅前にある書店「光進堂玉川上水店」(東大和市桜が丘3丁目)で今年2月、「お菓子とマンガの甘い関係」と題するフェアが開かれた。 企画したのは、首都大学東京大学院1年の多光さん(23)だ。同店でアルバイトして3年。昨年暮れ、店長から「フェアを任せるからよろしく」と頼まれた。「うまく行かなくてもいいと言われたけれど、がむしゃらにやりました」 多さんは4月にも「農まんが収穫祭」を仕掛けた。

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  • 本の記事 : 「自炊」代行に業界ルール データ流出防止を義務付け | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【赤田康和】作家や出版社の一部に敵視されている状況を解消したいと、紙のを裁断・スキャンして電子書籍化する「自炊」の代行業大手ブックスキャン(社・東京)は、データ流出防止などを代行業者に義務づける業界ルールをつくる方針を固めた。同業3社と15日、ルールの検討をする業界団体の準備会も設立する。 データ管理を徹底し、「が売れなくなる」という作家ら著作権者の批判を解消する狙い。(1)届けられた紙のをスキャン後に溶解処分(2)電子化したファイルを代行業者が使い回さない(3)納品後にネット上に流されないようユーザー情報をファイルに埋め込む、ことなどを代行業者に義務づけることを検討する。 代行業者は現在30~40社という。来月中にも業界団体「日蔵書電子化事業者協会(仮称)」をつくって賛同を呼びかけ、統一ルール策定をめざす。著作権者の団体に自炊代行を正式に容認してもらえるよう、対価の支払いも検討

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  • インタビュー : 「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く - 宮本茂頼 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    人間をむさぼりう巨人との絶望的な戦いを描いたマンガ「進撃の巨人」が、単行4巻で計450万部を超えるベストセラーになっている。連載デビュー作にして脚光を浴びる、作者の諫山創(いさやま・はじめ)に聞いた。 ■現代の閉塞感 重ねる 舞台は、巨人の大群によって人類のほとんどがい尽くされた世界。生き残った人間たちは、高さ50メートルの壁に囲まれた城塞(じょうさい)都市を築き引きこもる。平穏は約100年間続いたが、壁を打ち破るほどの超大型の巨人が出現。若者らは命がけの戦いに飛び込んでいく。 無表情に、人間をつまんで、ばりばり咀嚼(そしゃく)する巨人が不気味だ。念頭に、東京の繁華街の深夜のネットカフェでバイトをしていた時の記憶があった。「言葉なんか通じない酔っぱらいの客もいた。いちばん身近に接している動物であるはずの人間が、何を考えているか分からないのが怖い」 巨人が襲撃する前、都市には、城塞内の

    インタビュー : 「食われる」絶望との戦い 「進撃の巨人」諫山創に聞く - 宮本茂頼 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
  • 本の記事 : 「マーガレット」「別マ」 創刊50周年原画展 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    集英社の老舗マンガ雑誌「マーガレット」と「別冊マーガレット」(以下「別マ」)が今年、創刊50周年を迎えた。これを記念したイベント「マーガレット&別マ 創刊50周年展 in 丸の内」が、東京駅前の「丸ビル」で5月6日(祝)まで開催されている。あらゆる世代が自分の青春と照らし合わせて楽しめる展示で、親子連れも目立つ。 「マーガレット」は1963年4月に少女向け総合週刊誌として創刊した。創刊号は無料で65万部配布され、2号以降は定価50円(当時のタクシーの基料金は100円)。69年には発行部数117万部を達成した。「別マ」は同年12月に季刊で創刊。読み切り作品で構成され、「マーガレット」の新人作家発掘の意味合いも持っていた。84年には192万8000部の発行部数を達成した。 50年の歩みを振り返る「原画・複製原画展」には懐かしのあのマンガがいっぱいだ。70年代の代表作には、浦野千賀子の「アタッ

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  • 本の記事 : 幻のきりえ見つかる 「モチモチの木」原画 - 上原佳久 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    きりえ作家滝平二郎(たきだいらじろう、1921~2009)が描いた絵『モチモチの木』(斎藤隆介作、岩崎書店)の原画が、千葉県柏市の自宅兼アトリエから見つかった。現在の版の「二十日の月」と異なり、「三日月」が夜空に輝く幻の原画だ。 『モチモチの木』は、少年が祖父を助けるため、夜中に山を下りて医者を呼びに行く物語。71年に刊行され、130万部を超えるロングセラーだ。一部の教科書には現在も載っている。 原画は滝平の長男加根(かね)さんが見つけた。小雪の舞う夜更け、トチの大木の背後に三日月がかかっている。岩崎書店の元編集者池田春子さんによると、初版は三日月だったが、数年して「丑三(うしみ)つ時に三日月が上るのはおかしい」と小学校教諭から指摘があり、77年から文と絵を二十日の月に差し替えたという。滝平は不意で、立腹して三日月の原画を捨てようとしたがの普美子さんが止め、現在まで残っていたようだ

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    feel 2013/05/05
  • 本の記事 : 百田尚樹さん「村上春樹さんは意地が悪い」 本屋大賞受賞会見 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    全国の書店員が選んだ一番売りたい「2013年屋大賞」に、百田尚樹(ひゃくた・なおき)さん(57)の「海賊とよばれた男」(講談社)が選ばれた。4月9日に開催された授賞式では、書店員と受賞の喜びを分かち合った。放送作家として長年培ったユーモアか、そのスピーチに会場は笑いに包まれた。 <受賞スピーチ> みなさんありがとうございました。 わたしは作家になって7年ですが、屋大賞は初めていただいた賞でして、文学賞で最高の賞です。直木賞なんかよりはるかにすばらしいです。 受賞は自分の実力とは思ってなくて、「海賊とよばれた男」のモデルとなった出光佐三、それを支えた出光興産、昭和20年に戦争に負けて、日をこれから復興させていこうとした多くの人たちの生き方が当にすばらしくて、なんとか忠実に伝えたいと思って書いただけです。海賊とよばれた男たちを一人でも多く読者に伝えたいという思いで、多くの書店員のみな

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  • 本の記事 : 打倒アマゾン 楽天三木谷社長が電子書籍化を出版社に要請 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    楽天グループは4月4日、オンライン書店「楽天ブックス」と電子書籍事業「楽天kobo」の事業戦略説明会を出版社向けに行った。三木谷浩史社長は、「電子書籍市場の拡大には、品揃え以上にベストセラー(の電子書籍化)が不可欠。紙のベストセラートップ1000のうち80%を今夏には電子化し、現在の50%から引き上げたい」とし、出版社の協力を仰いだ。 三木谷社長によれば、電子書籍の世界的な売り上げ規模はアマゾンのキンドルが55%、koboが20%。アマゾンが強い北米を含んだ数字とはいえ、アマゾン打倒には苦戦している様子がうかがえる。三木谷社長は「2016年に電子書籍の売り上げで年間500億円めざします。そのためには出版社のみなさまのご協力が必要です。新刊は紙と電子書籍の同時発売、紙の全書籍の50パーセントを電子書籍化したい」とした。出版社に対しては、約2万件の優良コンテンツには電子化にかかわる費用を楽

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  • 本の記事 : グイン・サーガ直筆原稿を電子化 東京・葛飾の図書館 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【渡辺洋介】累計発行部数約3300万部におよぶファンタジー小説「グイン・サーガ」などの直筆原稿約1万5千枚がデジタル化され、葛飾区立中央図書館で1日、公開が始まった。図書館の専用パソコン4台で閲覧できるほか、約1割は一般のパソコンなどから同図書館のホームページを通じて見られる。 同区で生まれ育った作者・栗薫さん(1953~2009)の夫・今岡清さんが寄贈し、実現した。 公開されたのは、400字詰め原稿用紙に手書きされた草稿など39作品分。イラストや編集者が書いた校正の跡も残っており、創作の軌跡を垣間見ることができる。 グイン・サーガは栗さんが約30年かけてつづった計155巻の未完の大作だ。今岡さんが原稿の散逸を防ぎ、多くの人に見てもらえるよう、10年に図書館に寄贈した。 区は、広く閲覧できるよう地元ゆかりの作家の資料とあわせてデジタル化を発案。約1300万円かけてスキャナーで電子化し、

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  • 本の記事 : 米の著作権「50年も可」 ネット検索・IT系が影響か - 木村尚貴 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    場合によっては、著作権の保護期間を「作者の死後50年」に短くする方法も考えてよい――。保護期間は死後70年が原則の米国で、著作権行政を担当する著作権局のトップが、議会でこんな内容の発言をした。米国は、自国より保護期間が短い日などの他国に、期間延長を繰り返し要望してきただけに、注目を集めている。 発言したのは、マリア・パランテ著作権局長。20日の米下院委員会の公聴会で「デジタル時代の新しい著作権法改正が必要だ」と主張した。長い保護期間が閉塞(へいそく)感を生んでいる状況に、議会が何らかの対処をするよう促し、一つの方策として「(著作権の)相続人が当局に権利を登録しなければ、作者の死後50年で著作権が消えるという方法もありうる」と述べた。 著作権に詳しい福井健策弁護士は「実現性は未知数だが、期間延長を繰り返してきた米国で、著作権行政のトップが公式の場で『短縮』提案をするのはおそらく前例がなく、

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  • 本の記事 : 書店を応援、電子書籍はNO 好調・宝島社の戦略 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    【和気真也】出版不況やオンライン書店の成長の逆風下、「sweet(スウィート)」や「別冊宝島」を出版する宝島社が、とくに女性誌の分野で高いシェアを維持している。快進撃の背景には徹底して書店販売を重視する独自の戦略がある。 東京・新宿駅近くにある東急ハンズ新宿店。駅からの連絡通路で結ばれた2階の入り口近くに、14日まで「宝島社書店」が開かれている。ピンク色の看板や布で彩られた特設コーナーに、アパレルブランドなどと共同開発したバッグやキャラクターグッズが飾られ、それらが付録になった書籍が並ぶ。 書籍の売れ行き全体が鈍り、ネット書店との競争に敗れて閉店する書店は増えている。書店データを調査しているアルメディアの調べでは、12年5月1日時点の全国の書店数は1万4696店で、この10年で2割強減った。一方で、出版科学研究所によると、12年の書籍や雑誌の市場規模は前年比3・6%減の1兆7398億円で9

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