「助けて」「早く電源を切れよ」―。3連休のまっただ中の19日午後、川遊びで楽しい時を過ごすはずだった2組の親子連れを襲った悲惨な感電事故。普段は静かな西伊豆町一色の集落に、悲鳴と叫び声が響き渡った。 助けを求める声を聞いて救助に駆けつけた男性(51)は「意識のない男性を運ぼうと川に入ったら自分もビリッときて驚いた。とにかく早く電源を切るよう叫んだ」と興奮した様子で話した。 近くに住む30代の男性は「救急車が何往復もしていて『何だろう』と思って行ってみたら、うつぶせに倒れた男性や泣いている子どもがいた」と、事故直後の様子を語った。 地元住民によると、事故現場周辺は特にイノシシやシカによる被害がひどく、農作物を育てる多くの住民が電気柵を使用しているという。様子を見に来た農業の男性(62)は「普通に触ったくらいだと大丈夫だが、川の付近など水から感電する可能性がある場所で使うなら注意が必要だ