3月24日、ブリュッセルで開催されているNATO緊急首脳会議でオンライン演説を行ったウクライナのゼレンスキー大統領(提供:Ukrainian Presidential Press Office/AP/アフロ) その後の報道をみていると、ゼレンスキーの演説の内容が、日本人には正確に伝わっていないようなので、少し掘り起こしてみたい。 汚染された村ごと土砂で覆い隠した旧ソ連 日本での演説に先立って、ゼレンスキーは英国や米国の議会でもオンラインで演説を行っている。英国ではシェイクスピアの『ハムレット』の言葉を引用したり、米国では「真珠湾を思い出せ」「9.11を思い出せ」と呼びかけたり、相手国の国民感情を刺激することに演説の特徴があった。 日本の国会では冒頭、2月24日のロシアの侵攻開始直後からの日本の支援に謝意を伝え、日本をアジアのリーダーと位置づけた上で、「皆様はチェルノブイリ原発のことを御存じ
![高評価のゼレンスキー演説、日本人はあの「巧みさ」に幻惑されすぎていないか ウクライナ支援はすべきだが、熱にあてられていては国の進路を誤りかねない | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2a4a305147df91f514c8b2064086fffd56b234b5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F8%2F1200mw%2Fimg_181fb2ec42d3c5eb9f89b890b25f46a21440871.jpg)