児童虐待が大きな社会問題になっている中、児童虐待防止推進月間の今月、官民がさまざまな取り組みを進めている。東京都は虐待死事件をきっかけに始まった「オレンジリボン運動」にちなんで、都庁をオレンジ色にライトアップ。民間企業でも児童虐待をなくそうと不動産大手・大京グループのマンション管理会社2社が、全社員を対象に児童虐待防止のための講習会を導入した。全社員を対象に虐待防止の講習をするのは民間企業初という。小さな命を救う動きは着実に広がりつつある。 オレンジリボン運動は、平成16年に栃木県小山市で3歳と4歳の兄弟が虐待の末、橋の上から川に投げ入れられ亡くなるという痛ましい事件を機に始まった市民運動。児童虐待をなくすことを目指しており、オレンジ色のリボンがシンボルだ。 都庁のライトアップは30日まで行われる。都ではこのほかJ1リーグFC東京戦来場者への啓発運動や都の推進キャラクター「OSEKKAIく