堺屋太一が『平成三十年』という本を出している。執筆されたのは今から20年前のこと。「平成三十年はこうなっている」と予測した経済小説だ。 20年前の1998年といえば、長野五輪が開かれ、Windows98とiMacが発売され、ルーズソックスが大流行し、「だっちゅーの」が流行語大賞になった年。 そんな昔に20年後を予測した『平成三十年』は、どのくらい平成30年なのか。ついでに他の「未来予測本」も検証してみた。
詩情あふれるその作風から、今も多くの人々に愛される清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917~91)。水戸市内の墓地に眠る茨城県ゆかりの版画家の生誕100年を記念して、その全体像を紹介する大回顧展が茨城県近代美術館で開催される。 清宮は東京生まれ、本籍は茨城県。東京美術学校(現・東京藝術大学)で油絵を学び、教員生活を経て53年から制作に専念した。それから本格的に木版画へ取り組み、54年から77年まで春陽展に出品、以後は個展を中心に発表を続けた。 清宮が追い求めたものは、版による複製性よりも、「彫り」の線や「摺り」による色の重なりである。油性インクではなく透明水彩を用い、摺りごとに色調を微妙に変化させ、版画ならではの表現を目指した。また、版画であっても1枚、あるいは数枚しか摺られなかった作品が多く、摺りの少ない作例に触れる好機ともなるだろう。 今展では、年代順に制作テーマの変遷を追いながら、木版
豊島園の「史上最低の遊園地」や日清カップヌードル「Are you hungry?」、ペプシコーラ「Pepsiman」、「スターウォーズボトルキャップ」、新潮文庫「Yonda?」、ラフォーレ原宿、資生堂TSUBAKI、ソフトバンクなどの広告をおぼえている人は多いだろう。それまでの広告の常識を次々とくつがえし、消費者に強烈なイメージを焼きつかせる、数々の広告を作り上げたのが大貫卓也さん。このたび『Advertising is Takuya Onuki Advertising Works 1980-2010』(大貫卓也・著 グラフィック社 10000円+税)にその集大成をまとめたのを機に、その表現の秘密を後輩でもある博報堂クリエイティブ・ディレクターの川下和彦さんに探ってもらおうという連載。第1回は、なぜそうした広告表現が生まれたのか。 川下和彦 昨年11月に出版された大貫さんの作品集『A
戦前日本における最大のクーデター、「2・26事件」。 映画や小説で何度となく取り上げられてきたが、ことしで82年が過ぎ、すでに〝歴史〟の範疇に入ったというべきだろう。その事件を伝える重要な舞台のひとつが、いま大きく姿を変えようとしている。 東京・九段の九段会館。昭和11年(1936年)の事件当時、「軍人会館」と呼ばれ、鎮圧の本拠「戒厳司令部」が置かれた。その由緒ある建物は、戦後も形を変えて利用され続けてきたが、東日本大震災で死者を出した後は〝廃墟〟となっていた。来月、国とデベロッパーが合意書を締結し、近代的な高層ビルへの建て替え工事が始まる予定だ。懸念された全面取り壊しは免れ、旧来の会館部分は残される方向だ。しかも、外壁だけを残す〝腰巻き〟スタイルとは異なり、使用が継続されるという。2・26事件のゆかりの場所が次々に姿を消していく中、「戒厳司令部」の存続は歴史的にも意義は大きい。 重厚な「
春は出会いと別れの季節。鉄道会社にとってはダイヤ改正の季節であり、ダイヤ改正に伴って「路線図が更新される」季節でもある。とはいっても、多くの場合は停車駅や乗換駅などの細かい変更であり、どこが変わったのかすぐには気付けない「間違い探し」レベルのものも少なくない。そんな中、小田急電鉄が3月17日のダイヤ改正に併せ路線図を一新した。 筆者は路線図マニアで、この時期になると路線図の差分を見つけてはニコニコしているのだが、姿が一変した小田急の路線図には「おっ」と腰を浮かせた。これは単なるダイヤ改正の副産物ではない。 小田急は代々木上原~登戸間の「複々線化」がようやく実現し、混雑緩和に向けた新ダイヤを打ち出している。新たに「通勤急行」「通勤準急」を新設し、これに併せて多摩急行を廃止。快速急行を多摩線でも運行させ、準急の停車駅が増えるなど、多くの施策を取り入れた。 大幅な「モデルチェンジ」は路線図にも及
なんだか難しい顔をしながら腕を組んで考える、そんな分野に捉えられがちな「建築」という世界。 この連載では、建築がもっと身近に感じられるよう「建築」ではなく「けんちく」のように、ひろくやさしく、やわらかく。そんな目線で建築の魅力をお伝えします。 けんちく目線からの施設の紹介を通して、「こんな素敵な建物があったのか!」という新たな出会いや、「もともと好きだった建物には、こんな見方があったのか!」という発見につながれば嬉しいです。 noteではウェブマガジン「箱庭」での連載の番外編として。気になる方は以下の連載も読んでみてください。 都会の喧騒を忘れられる、とっておきの美術館 東京都は渋谷区、オシャレなお店が立ち並ぶ南青山エリア。 休日も多くのひとで賑わう街の一角には、広大な庭園と歴史ある美術品を楽しむことができる美術館があります。 表参道を歩いたその先に、今回の舞台である「根津美術館」の入り口
新アルバム『キラーチューンしかねえよ』が発売中のゴールデンボンバー・鬼龍院翔さんへのインタビュー。そもそもヒットとは何か、ストリーミング時代をどう捉えるか、新アルバムのコンセプトをどう立てたのか、鬼龍院さんならこの時代に新人アーティストをどう売り出すのか……『ヒットの崩壊』著者・柴那典さんがさまざまな話を訊いた。 <前編>「CDが売れない時代」に、金爆・鬼龍院翔が問いかけること http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54251 (取材/文・柴那典、写真・三浦咲恵) ストリーミング時代をどう見るか ――2017年からゴールデンボンバーはSpotifyなどのストリーミングにも音源を提供しますよね。これはどういう考えでしょうか。 鬼龍院 前までは「せっかくの曲をほぼ無料で垂れ流すなんてとんでもない」って思ってたんですけど、音楽の聴き方が変わったんですよね。 今は
実際、仕事をする上ではある意味こちらの能力の方が重要になりますからね。素晴らしい試みだと思います。 京大でも、伝説の「無機化学I」の期末試験では、 ・持ち込み可 ・相談可 ・連れ込み可 ・持ち帰り可 というレギュレーションでした。相談または、試験を受けない人を連れ込んだ場合は、協力者の名前を明記することが条件となっていました。極め付けは持ち帰り可で、すでにテストとしての体をなしていないですが(笑)、この場合も協力者の名前を書くことになっています。 研究の多くケースにおいては、自分1人だけではなく、多くの自分より優秀な人といかに協力してバリューを出すかという課題でもあり、こうした総合力(自分よりできる人を見極め、協力してもらえる人間力をもつ、チームをマネジメントする能力)を問う試験は、なかなかやりごたえがありました。
POPなポイントを3行で ワンフェスではもはや3Dプリントが当たり前になっている 「たな絵画」では、勝手に設計図を出力してきたファンと組むことに デジタルとアナログの垣根を超えた製作方法で可能性が広がる サイエンスの匂いがするクールなデザインとどこかとぼけたユーモアを交え、3DCGや模型、同人誌と、表現方法をまたいで活躍しているディーラー・たな絵画。 巨大ロボットからニセ新聞記事、はたまたソ連の宇宙機や粘土細工に至るまで、主催者の田中建史氏の興味とセンスの赴くままに長年活動する、知る人ぞ知るサークルである。 田中氏の本業は建築関係のパース画のデジタル作成。図面を元に構造物が実際に建った場合をシミュレートするという作業のプロらしく、その活動は緻密なデザインと「異形の存在がもし実在したら」という想定の楽しさに満ちている。 そんなたな絵画が、ここ数年ガレージキットを売っている。以前は同人誌しか売
ディスクユニオン LATIN / BRAZIL ASIA KOREA / CHINA / TAIWAN / HONGKONG JAPANESE TRADITIONAL MUSIC: SONGS OF PEOPLE AT WORK AND PLAY - KOKUSAI BUNKA SHINKOKAI 1941 ディスクユニオン OLD ROCK 辺境/越境/民俗/ETHNO/謎グルーヴ ETC JAPANESE TRADITIONAL MUSIC: SONGS OF PEOPLE AT WORK AND PLAY - KOKUSAI BUNKA SHINKOKAI 1941 ディスクユニオン NOISE / AVANT-GARDE PSYCHEDELIC / ACID / OUTSIDER JAPANESE TRADITIONAL MUSIC: SONGS OF PEOPLE AT WORK
ジュンク堂池袋本店の2017年販売冊数ランキング(太字が2017年内の刊行) ── 今でも『リーダブルコード』がランキングの上位に入っているあたりは、さすがですね*1。8年連続でCPU大賞を受賞された売り場だけあって、顧客はやはりコアなエンジニアの方が多いのでしょうか。 長田 ありがとうございます。ジュンク堂の売り場では、年間ランキングのような数字で追える売上だけでなく、ロングテールの部分をより重視しています。端的にいえば、「ほかの書店では品切れしていても、ジュンク堂に行けば置いている」という状態を目指して売り場づくりをしています。 これはコンピュータ書に限ったことではなく、ジュンク堂は経営理念に「愚直なまでに”本と文具”の品揃えにこだわります」ということや「“図書館よりも図書館らしい”店づくり」を掲げていて、ジュンク堂でしか買えない本を置くことを意識しています。 とくに池袋の場合、駅近の
2018年夏、森ビル株式会社とチームラボが共同で、お台場・パレットタウンにデジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: teamLab Borderless」を開業することが分かった。 施設面積は10,000平方メートル。圧倒的なスケール感と多様な空間構成が特徴で、チームラボによる東京初の常設展示となる。名称にも採用した“Borderless”という言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界をなくし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められている。同施設を通じて、既存の価値観や社会的枠組みを考え直すきっかけを提供していく。 森ビルは、世界の人々を惹きつける磁力ある都市を実現するためには「文化・芸術」が不可欠であると考え、六本木の森美術館をはじめとする文化施設を都市の中に組み込み、様々な文化・交流活動を促
間違いを指摘するのは簡単です。はっきりいって、科学的には間違いだらけ。正しいところを見つけるのが難しいほどです。しかも、おなじみのレトリックが並びます。この十数年、何度も「これは間違い」と書き続けてきたものばかり。またか! というのが正直な気持ちです。 この二つの記事の間違いの多さは、SNSでもかなり話題になっています。問題は、トンデモ情報を述べる識者からコメントをかき集め、それが科学的に妥当かどうか、フェイクニュースにならないかを確認せず今、掲載してしまうメディアにあるのです。メディアの責任は非常に大きい。私も、取材するという意味では同業者だから、指摘するのは気が重いです。 しかも全国紙系メディアだから、その情報を「正しい」と思い込む人が多いのかもしれません。朝日新聞さん、どうしちゃったの? 間違いをいくつか指摘して、なぜこのような現象が続くのか、考えてみました。 (1) 電子レンジで、
ハックルベリー・フィンの冒けん [著]マーク・トウェイン 133年前の名作がなぜ書評に? 驚きますよね。頁(ページ)を開くと漢字は数えるほど。平仮名と片仮名ずくめ。題名も「冒険」ではなく「冒けん」。児童本? 「NO!」。従来の翻訳は「何が語られているか」が問題。本書は違います、「どう語られているか」が重要。浮浪者のような少年ハックが一人称で語り、そして書く(スペルの間違いにも無頓着)方言も翻訳者が素晴らしい口語体に訳し、あの時代、あの場所に読者をアブダクト(拉致)してくれる。アメリカ文学はここから始まったとヘミングウェーに言わしめた、マーク・トウェインの歴史的記念碑作でもあります。 本書の前編『トム・ソーヤーの冒険』は毒気の抜けた良い子のための児童書って感じだが、某批評家はトムを「good bad boy」と呼び、ハックを「bad bad boy」と呼ぶ。『ハックルベリー・フィンの冒けん』
2/26のポートフォリオナイトで以前書いた記事を中心にお話するので、自分の復習も兼ねて、note用に軽くまとめなおしてみたいと思います。結論、作品は少なくても大丈夫だと思う目算ですが、それぞれ独立したクリエイティブ3〜4種とかでも大丈夫だと思っています。訴求が違うのであればバナーだけでも大丈夫と思います。 中途半端にたくさん作るよりも、本気で命を削るかの如くの気持ちで作った数点の方が制作物にも面接時にもその熱意が伝わってきます。 制作物に対しての「深掘り」が大切 ポートフォリオ持参の面接では、必ずと言っていいほど「ポートフォリオ内の作品の制作意図」について聞かれると思います。 むしろ面接側にとってはここが大事で「この人はどういう状況下でどういった意図で作ったのだろう」というのが聞きたくて聞いています。 昔は作品がすべての風潮がありましたが、現在はアプリなどのデザインやUXデザインも加味する
下記へ移転しました。 Glee & Glow | macOS & InDesign Mac 版 InDesign の問題点 Mac 版 InDesign は、InDesign ドキュメントのアイコンがすべて「インストールされている最新バージョン」になります。そのため、保存バージョンを容易には確認できません。 さらに、どのバージョンで保存された indd であっても、ダブルクリックすると常に「インストールされている最新バージョン」で開きます(Windows もこれは同じ)。 どこかにきっと「常に最新バージョンで開いて作業すればいい」という桃源郷があるのでしょうね。でも実際は、ユーザのほとんどすべてが困っているのではないでしょうか。 その原因と実際 しかし、これは InDesign がわざとそうしているのではありません。OS X がファイルとアプリケーションを関連づける仕組みに原因があります。
携帯型OCRマルチプレーヤー ブレイズETの特徴 OCR機能を使った活字文書の読み上げ、DAISY図書の再生、DAISYオンラインを使ったDAISYデータの検索とダウンロード、音楽データの再生、録音、Podcast、ラジオ、カラーリーダーなど多彩な機能を備えた携帯型OCRマルチプレーヤーです。視覚障害者の快適な日常生活をサポートします。 ※OCR機能は、文書のレイアウトや状態、撮影時の環境によって内容を正確に読み上げできない場合があります。 付属のOCRスタンドを使用する事でA4サイズの書類を簡単に読み上げる事が可能です。 印刷された活字文書を正確に読み取るためのOCRスタンド付き 外付けOCRボタンは別売オプションです。 外付OCRボタンがなくとも本体のボタンを押すことでOCR機能を使用できますが、外付OCRボタンを使用する事でOCRスタンド上の本体を直接触らずにOCR撮影が行えるため、
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これだけ新聞やテレビで大々的に宣伝しているんだから効くのだろう。医学的根拠もあるに違いない。そう信じて飲み続けてきたのに……。メーカーが決して言わない、サプリの「不都合な真実」。 膝の痛みに効く? 階段の昇り降りの際、膝がズキッと痛む。そんな変形性膝関節症を抱える中高年を対象に、「関節痛を和らげる」「擦り減った軟骨が再生する」と喧伝され、現在最も売れているサプリがグルコサミンとコンドロイチンだ(両方が配合された商品も多い)。 だが、武蔵国分寺公園クリニックの名郷直樹院長は「飲んでもほとんど効果はない」と語る。 「グルコサミン、コンドロイチンが軟骨の成分であるのは事実ですが、サプリメントとして経口摂取しても軟骨は再生しません。 グルコサミンやコンドロイチンは、糖やアミノ酸からできており、体内に入ると分解される。それが、再びグルコサミンやコンドロイチンに再合成され、膝の軟骨になるとは考えづらい
まんだむ @manndamm パラリンピックの解説にガチガチの材料工学家や義手義足技術者を呼んで「あの選手の義手は〇〇社の最新型ですねぇ」「性能と同時に工学と美術の両側から最高のデザインを追求した逸品です」とかやって欲しい、っていったら不謹慎不謹慎言われたのでこの気持ちをそっとTwitterに放流しておきます。 2018-02-21 15:31:03 まんだむ @manndamm 「スタッフによる調整と選手本人のフィードバックを経て、選手たっての希望で小指の付け根の素材がピンクゴールドとなりました」 「なるほど、それはどういった効果が?」 「ピンキーリングです」 「ピンキーリング?!」 2018-02-21 15:46:22
「VAIO S13 ALL BLACK EDITION」 ノートPCのUSBコネクターにUSBメモリーを挿したまま鞄に出し入れしたり、スマホのUSBコネクターにケーブルを挿したままひっぱったりしている人はいないだろうか。 正直、すぐに止めた方がいい。機器の故障の原因になるし、最悪の場合、発火や発熱などの事故にもつながる可能性がある。 我々が何の気なしに行っている行為でも、実は機械には大きなダメージを与える可能性がある行為は多数ある。そうしたことを想定して開発しているメーカーとそうでないメーカーでは、故障率・不良率に大きな影響が出てくるものだ。 今回は、あまり表に見えづらいそうした話を、少し解説してみたいと思う。 「ゆがみ」が故障を引き起こす 最近は薄いノートPCが当たり前になっている。だが、「薄いノートPCの端を片手で持つ」ことにすらリスクが存在する……というと、みなさん信じられるだろうか
『takram design engineering|デザイン・イノベーションの振り子』(現代建築家コンセプト・シリーズ No.18、LIXIL出版)刊行にあわせ、デザインエンジニアであり東京大学生産技術研究所教授でもある山中俊治氏をお招きして、ブックレヴューから「デザインエンジニア」という新しい職能、そしてこれからの「ものづくり」の意味をお話しいただきました。 左から山中俊治氏、田川欣哉氏(takram design engineering)、 緒方壽人氏(同) 「デザインエンジニア」誕生前夜 田川欣哉──今日は僕たちtakram design engineeringの『デザイン・イノベーションの振り子』の刊行記念という意味もありまして、僕らにとても縁の深いプロダクト・デザイナーの山中俊治さんにお越しいただきました。「デザインエンジニアの起源」と題して「デザインエンジニア」という考え方が
【アップデート】InDesign 20.0(2025)に対応しました。ベータ版には非対応です(2024年10月22日20:30 更新) 複数のInDesignがインストールされている環境で、InDesignファイルをダブルクリックして開く場合は、最後にインストールされたバージョンのソフトウェアで開きます。これを、ドキュメントが保存されたバージョンで開くように変更するものです。 動作環境 Windowsのみで動作します。Windows 10でしか確認していませんが、古いバージョンでも動作すると思います。 日本語版限定です。日本語版以外のInDesignがインストールされていても認識できません。 バージョンの判定はInDesign 2.0~20.0(2025)の範囲で行っています。ただし、ベータ版(バージョン18.9など)には対応していません。ベータ版をインストールしないようお願いします。 プ
オーネット・コールマンにとっての 'ハーモロディック・ファンク' とはいったい何だったのだろうか。まるで突然変異の如く後に 'Prime Time' と呼称するエレクトリック・バンドの活動を開始したコールマンは、それまでの和声から自由になろうと 'ピアノレス' な編成でフリーに突っ走ってきたスタイルを捨て、バーン・ニクス&チャールズ・エラービーの '2ギター' でリズミックなアプローチに可能性を見出しました。 それはちょうど活動停止をしたマイルス・デイビス・バンドのピート・コージー&レジー・ルーカスの '2ギター' から、コールマンなりに受け継いだ 'On The Cornerへの遅い返答' のようでもあり、実際、そのレジー・ルーカスの紹介で同郷のベーシスト、ルディ・マクダニエルことジャマラディン・タクーマを獲得、'Dancing In Your Head' と 'Body Meta' と
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
1970~80年代の韓国は独裁政権による弾圧に抗して、民主化運動が沸き起こっていた。植民地支配の歴史もまだ生々しい当時、隣国のこの状況に対して、日本の市民たちはどのように反応したのか。両国市民の国境を越えたネットワークと連帯の姿を鮮やかに描き出す。 序章 越境した他者との連帯に向けた言説空間 第I部 トランスナショナルな公共圏論/連帯論 1章 トランスナショナルな公共圏――越境した他者の苦痛に敏感な言説空間 2章 トランスナショナルな連帯と再帰的民主主義 第II部 トランスナショナルな社会史――日韓連帯運動 3章 日韓連帯運動の展開――広がる裾野 4章 トランスナショナルな情報交換のネットワークの形成と活動――T.K生の「韓国からの通信」を中心に 5章 総合雑誌『世界』における「連帯」の言説 終章 トランスナショナルな公共圏と連帯の可能性 THE AGE OF THE JAPAN-KORE
「長い人は30年以上の付き合いですから、なんだか部活みたい。でもこのドラマは、それでいいと思うんです」。遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研とともに脇役俳優の日常をユーモラスに描く「バイプレイヤーズ 無人島朝ドラ編」(水曜午後9時54分、テレビ東京系)に出演中だ。昨年、深夜に放送した「シェアハウス編」は大きな話題を呼んだ。「撮影中は毎夜、飲み会。必ず割り勘」という俳優陣の仲の良さ。一方でプロ
※以下、こういう企画がどこかで動いてないかな、という妄想です コンセプトあつまれ文字っこ! 趣味・実用のもじづくり[背コピー] ターゲット 1:文字が好きなデザイン系学生、課題でつくった文字をフォントセットにしたい 2:エディトリアルデザイナー、DTPオペレータで作業効率のために外字を使いたい 3:フォントでやりたいことがあって調べても、英語サイトばかりでよくわからない 4:Facebookの「Glyphs日本支部」を定期的に追った方がよいと思うが、 専門的な話も多いので、ちょっと入りにくいかなあと思っている 5:雑誌で細々特集されていることもあるが、バックナンバーが買えない セミナーに参加したいけどタイミングが合わない →(後々はマニュアルや公式サイトのチュートリアルを熟読するとして) とりあえずフォントづくりをはじめてみたいひとの実践型入門書 数文字の登録→書き出しからはじめるGlyp
4 アジアで開発された明朝体活字 ヨーロッパを離れてアジアに目を向けてみます。 宣教師たちは広大な未教化地域清国を目ざし展開していきます。 インドのカルカッタの北16マイルに位置するセランポア(Serampore)に設立された、英国バプティスト教会派(British Baptist Mission Society)の印刷所に関係する2種類の書体見本があります。 一つはセランポアミッションが1813年に刊行した活字見本「SPECIMENS OF EDITIONS OF THE SACRED SCRIPTURES IN THE EASTERN LANGUAGES」です。この中に24ポイントの明朝体が収録されています。これはイギリスから赴任した父型彫刻師のジョン・ローソン(John Lawson)が彫ったもので、「最初の中国語の完璧な金属活字」といわれているものです。 もう一つは4頁の「FAC-
先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日本もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、
2/17(土)にあがたの森文化会館講堂ホールで開催した「キリシタン語学の最先端 大航海時代のキリシタン文献を通じてみるヨーロッパ言語と日本語の邂逅」講演会は盛会のうちに終了しました。 あがたの森文化会館は、旧制松本高校、信州大学文理学部、同人文学部の校舎として利用されていた歴史のある建物を利用しています。 窓の外には雪が降っていましたが、こういう場所で興味のあるキリシタン語学の話題を堪能できたのはとても幸せでした。 「とても寒い」と聞いていましたが、午前中から暖房を入れたせいか問題なかったですね。 豊島正之先生による講演では、当時の文法が果たした社会的役割、ラテン語は本当にlingua franca(介在言語=母語を異にする人々の間で意思疎通が可能な言語)だったのか、ラテン文法に基づく日本語文法の構築、ラテン語に基づく言語普遍への志向など、とても興味深く奥深い内容のお話がありました。 岸本
書評あり 名古屋学院大学総合研究所研究叢書 29 葬儀業界の戦後史 葬祭事業から見える死のリアリティ 社会一般 玉川 貴子(著) A5判 244ページ 並製 定価 2600円+税 ISBN978-4-7872-3433-9 C0036 在庫あり 奥付の初版発行年月 2018年03月 書店発売日 2018年03月20日 登録日 2018年02月20日 紹介「人の不幸でお金をとる」と長らく批判され、また遺体を扱う事業として蔑視されてきた葬祭業者たちは、葬儀をサービス業としてどのように成立させたのか。フィールドワークの成果も織り込んで、知られざる葬祭業の戦後史と私たちの死生観の変容を描き出す。 解説エンディングノートや終活への着目は、生前に自身の葬儀などに関心を持つ人々の増加を示しているが、ライフスタイルの変化から「葬儀は不要/シンプルに」という志向も支持を集めている。葬儀は、いつの間にか人
「千歯こき」と呼ばれる農具がある。稲や麦の穂を櫛状の歯でしごいて、脱穀するための道具だが、その千歯こきを48台集めた企画展が横浜市歴史博物館で行われている(2013年3月24日まで)。 千歯こきは元禄時代頃に登場し、農作業の効率を飛躍的に高めたというようなことを聞いたことはあった。が、ひとつの道具に焦点をあてるにしてはあまりにもニッチすぎる。いったいどういう企画展なのだろう?——と思って、好奇心のおもむくまま会場に足を運んでみた。 まず驚いたのは、千歯こきに赤外線を当てて、墨書された製造元を読み取っていることだ。 展示されているのは、横浜とその周辺から収集された千歯こきが多いが、それらにも伯州倉吉(現・鳥取県倉吉市)や若狭の早瀬(現・福井県美浜町)の刻印があるという。 千歯こきには文字(墨書・刻印など)が記されていることが多い。農具の中では異例の存在だ。製造元などの印が多いが、これは千歯こ
ジョージ・ラッセルのリディアン・クロマティック・コンセプトの考え方からすれば、コールマンはコードに対して水平的な攻撃を加え、垂直的な攻撃を加えたのがコルトレーンだ。コールマンがメロディを重視し、一方、コルトレーンは「ジャイアント・ステップス」などで細かいコード変化で音を埋め尽くすシーツ・オブ・サウンドを生み出した。そして共にフリーに向かった。しかし、コールマンの音楽が、フリー・ジャズなのかは議論の余地がある。 一般にフリー・ジャズといえば、コルトレーンの集団即興のアルバム「アセッション」(1966)がよく知られている。参加しているメンバーはモードを共有しながら(テーマは一応ある)、それぞれの自発的な声が混沌のエネルギーを生み出していく問題作だ。一方、コールマンはそれより5年前に「フリー・ジャズ」というアルバムを発表している。左右に振り分けたピアノレスのダブル・カルテットで、コールマンによる
オーネット・コールマンが、自身の音楽理論ハーモロディックについてはじめて触れたのは、1972年に発表したアルバム「アメリカの空」のレコード解説だった。だが、この理論は1950年代初頭、すでに頭のなかにあった。かれによれば最初のハーモロディックは、「ジャズ来るべきもの」(1959)のなかの「ロンリー・ウーマン」(1954年作曲)だと述べている。当時は理論としてではなく、おそらく内的なロジックであり、漠然とした何かだったのだろう。ただ、そこには従来のジャズを超えるコードの多重化、変則的なテーマの小節数、タイミング、音色、ピッチ、空間に対する逸脱があった。 ハーモロディックとはharmony・motion・melody(ic)から取られた造語であり、コールマンはそれを一冊の本にまとめようとした。しかしうまくいかなかった。その後、何人かがかれと関わり、細切れになった断片を寄せ集め、理論として構築し
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