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ブックマーク / typojourney.blog81.fc2.com (41)

  • 文字の旅人 ヒラギノ角ゴシック体と文字のウエイトについて

    印刷業界では文字を太さのことをウエイトと呼ぶことがあります。今日はその文字の太さ、ウエイトについて書かせていただきます。 2008年7月4日付けの中日新聞で興味深い広告を見つけました。それは、ほぼ全ての文字がヒラギノ角ゴシック体(以下ヒラギノ角ゴ)という書体で組まれているものなのですが、そのヒラギノ角ゴがいつもと少し違った印象で目に飛び込んでくるのでした。 ヒラギノフォントシリーズは、オリジナリティーをしっかりと主張しつつも、過去の書体の良いところを取り入れているとても使いやすいフォントシリーズなのですが、実は少し気になるところがありました。それは、ヒラギノ角ゴの仮名や英数字のデザインに若干見受けられる癖です。その対策かどうかは分かりませんが、すっきりとしたスタイルのヒラギノ角ゴAD仮名やMac OS XのシステムフォントではAquaKanaという仮名書体が別途用意されています。 しかし、

  • 文字の旅人 ニュースウォッチ 2008/06/30

  • 文字の旅人 片付け中に発見したもの その4

    ここのところ私は片付けの旅人になっています。いろいろ面白いものが見つかっているのですが、今回はポスターを保存している紙管の中で発見したルミナーとトレペロールについて書かせていただきます。 グラフィックデザインの制作にMacが導入される以前は、印刷の版を作るための設計図は手作業で作成していました。厚紙を台紙にして、線画は烏口や製図ペンで書きました。文字は写植所で印画紙に印字されたものをカッターナイフやペーパーセメントを使って切り貼りし、写真はポジやプリントをコピー機で拡大してアタリとして貼り付けていました。 簡単なものはこれで良いのですが、写真や図形に文字をかけるような複雑なレイアウトになる場合もあります。そのようなときに必要となるのがルミナーです。ルミナーとは透明なフィルムで、それを台紙の複雑になる部分を覆うように重ねてテープで留めます。上に置くものをこちらに貼り付けるという訳です。 更に

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2008/06/09
    その節はいろいろと。
  • 文字の旅人 ヒラギノ角ゴシック体とゴシックMB101

  • 文字の旅人 山根式袋ファイル

  • 文字の旅人 新しい広がりを体感、PAGE 2008

    印刷技術協会が主催する印刷関連の見市「PAGE 2008」が2月6日から8日まで、東京・池袋のサンシャインシティで開催されました。「シナジー:たて割からヨコ串に」をテーマとして、29のコンファレンス、17のセミナー、140社の出展社で開催されたこのイベントをフォントベンダーの展示を中心にお伝えします。 ■イワタ ユニバーサルデザインに配慮したというフォントシリーズ「イワタUDフォント」と学習指導要領に準拠した「イワタ学参フォント」を前面に出した展示でした。UDフォントシーズの採用事例をはじめ、今月発売予定のUD丸ゴシック、開発中のUD明朝のプレビューもありました。 イワタブース ■クオークジャパン 発売間近とアナウンスされているQuarkXPress次期バージョン、「QuarkXPress 7」のプレビューとパートナー企業の製品展示が行われていました。QuarkXPress 7では、

  • 文字の旅人 - 名古屋駅とゴナ

    名古屋駅へ行くと新幹線口で改装工事が行われていて、照明を施した門のようなセンスの良いサインが設置されつつありました。 このサインの文字の部分をよく見ると、表示書体には最近印刷物では見かける機会が減ってきているゴナが使われており、その他各所でもゴナが健在でした。ゴナは合理的な設計思想と無駄のないシンプルさを極めたモダンなゴシック体。ラインに揺らぎや遊びが少ないため、情報を真率に伝えるような場面に相応しい書体だと思います。 ゴナはサインでは今でもよく目にしますが、プロフェッショナル向けの組版機器か書体のアウトラインサービスを経由しないと扱えないというハンドリングの問題からか、サインにおいても新設されるものは他のものに置き換えられている傾向があるようです。 しかし、信念、ブランディング、イメージ作りというものは、来そう簡単に別のものに置き換えられるものではないはずです。大きな流れに逆らうことに

  • 文字の旅人 - 文字と印刷の旅 後編 府川充男氏

    ■府川充男氏を訪ねる 12月23日の午後は、府川充男さんを訪ねて高田馬場へ向かいました。 府川充男さんは、デザイナーとして80年代に活字の清刷等を基にした仮名文字盤を自作。その後も歴史を踏まえたブックデザインや組版を実践する一方で、印刷史研究家として長年に亘って印刷の歴史を紹介し続けていらっしゃる方です。1999年、校正者の小池和夫さんと有限会社築地電子活版設立。2004年に発売されると同時にハイクラスの出版物を中心に高い支持を集めた、歴史的書体の仮名フォントシリーズ「日の活字書体名作精選」(千都フォント)の書体選定を担当。2005年には三省堂より3000ページを超える大著『聚珍録』を上梓し不動の地位を確立された印刷史研究、タイポグラフィーの第一人者。 府川さんとの出会いは、2004年に印刷博物館で開催された「築地体の百二十年」というセミナー終了後、タイプデザイナーの岡澤さんのお誘いで参

  • 文字の旅人 - 文字と印刷の旅 前編 坂本恵一氏

    12月23日はレタッチャーの深田青邦さんと共に印刷の源流を求めて、プリンティングディレクターの坂恵一氏と、印刷史研究家でタイポグラファーの府川充男氏のお二人の巨匠を訪ねました。 ■坂恵一氏を訪ねる 朝7時台の新幹線で東京へ向かい、午前中は坂恵一さんを訪問しました。 坂さんは、大日印刷を出発点に半世紀以上に亘り製版の技術者をされる一方で、クライアントと現場を繫ぐプリンティングディレクターとしても活躍。『レタッチ技術手帖』(日印刷技術協会)をはじめ著書を多数執筆され、現在は講師や技術アドバイザーとして活動。「画像演出に経験や感性が必要であることは過去も現在も変わらない」として、現在も第一線で良い画像再現を追求されています。 我々と坂さんとの出会いは、2006年1月の中部電塾の勉強会でした。そのころの私は、会社から緊急に印刷物の品質を改善させるよう命を受け取り組んでいました。関係部

  • 文字の旅人 - 写植機カタログ閲覧会

    12月30日は「写植機カタログ閲覧会」と題して、日で唯一の写植ファンサイト亮月製作所を運営される桂光亮月さんが保有する貴重な写植機のカタログを見せていただくささやかなイベントを行いました。 会場は、名古屋・鶴舞のNIRO CAFE。参加者は5名で、FeZn/BookmarkのFeZnさんをはじめ、遠くは東京からもお越しいただくことができました。亮月さんが持ってこられた延べ数十冊のカタログに加えて、参加者の方がお持ちくださった資料も拝見することができました。 閲覧修了後は、忘年会を兼ねた懇親会に。途中でレッタッチャーの深田青邦さんも来られ、遅くまで盛り上がりました。 文字の旅人では、桂光亮月さんや名古屋近郊で活動される方と共同で、文字と印刷に関するイベントを少しづつ企画してゆこうと思っていますのでご期待ください。 亮月製作所 http://ryougetsu.hp.infoseek.co.

  • 文字の旅人 - もじもじカフェ第10回「消えた漢字の仲間たち」

    12月2日はもじもじカフェに行きました。今回のゲストは、東京外国語大学 アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)で准教授をされる荒川慎太郎さんで、「消えた漢字の仲間たち」として、歴史の中から忘れ去られていた謎の文字、漢字のようで漢字でない文字についてのお話しを伺いました。 前半は荒川さんによる講義で、ご専門である西夏(せいか)文字の研究内容を中心にお話しされました。その他に契丹(きったん)文字、女真(じょしん)文字、水(すい)文字、チワン文字、チュウノム、ハングル、かなといった様々な文字が紹介され、漢字に影響を受けて作られた文字たちについて、その出現と衰退のようすを窺い知ることができました。 後半は参加者の質問に荒川さんが答える形で進行。歴史の中から忘れ去られていた謎の文字のお話しにもかかわらず、「西夏文字の文字数は何文字?」、「新しい文字なのに画数が多いのはなぜ?」、「話す人がいないのに

  • 文字の旅人 - ニュースウォッチ 07/11/07

    ■ABC店 浅葉克己・松岡正剛・佐藤卓トークショー開催 青山ブックセンター店が、12月9日(日)東京ウィメンズプラザホールで浅葉克己・松岡正剛・佐藤卓トークショー「水・書・文字」(仮)を開催するとアナウンスしていました。 http://www.aoyamabc.co.jp/ ■フォントワークス Mac OS X 10.5 Leopard対応状況掲載 フォントワークスがMac OS X 10.5 Leopardの対応状況を掲載していました。 http://www.fontworks.co.jp/support/taiou/osx105.html

  • 文字の旅人 角ゴシック体Caファミリーとフォント業界の行方

    私はテレビをほとんど見ないのですが、たまに見るとテロップの様変わりには驚かされます。 少し前からですが、これまで写研だったものの多くがフォントワークスに置き換わっているようで、最近はモリサワも結構見かけるようになってきました。また、印刷物ではこれまであまりお目にかかることがなかった書体や出たばかりの新書体にも出会うことがありワクワクさせられます。使われ方の良し悪しは別として、書体のバリエーションの豊富さには目を見張るものがあります。 そんな中で最も目に留まった書体が、キヤノンの角ゴシック体Caファミリー。かなり高い頻度で遭遇します。和文フォント大図鑑で調べてみたところ、2007年1月31日で販売終了とのことで、それどころか、Wikipediaによるとメーカーがフォント事業自体から撤退したとのこと……。見落としていました。 画面の中の文字が注目されているようですが、フォント業界は今後どう動い

  • 文字の旅人 iPod touchを見てきました

    週末は大きなお祭りもあったので、その足でiPod touchを見に名古屋・栄のApple Storeに行ってきました。 店内は、新しいiPodシリーズ目当ての人達で大変な賑わい。中でもWi-Fi搭載でウェブブラウジングができるiPod touchはかなり高い関心を集めていました。 タイミングよくスタッフによるデモが見られ、その後実際にいろいろ触ってみました。iPod touchは、Mac OS Xで動いているとのことで、私の関心はただひとつ。早速Safari立ち上げ文字の旅人の4月18日の書き込みを見てみると、期待通りヒラギノ角ゴシックで「辻」の文字が二点しんにょうで表示されていました! まもなく正式にお目見えするLeopard。その姿を少しだけ垣間見ることができました。 http://www.apple.com/jp/ipodtouch/

  • 文字の旅人 IGAS2007開幕

    国際的な印刷機材展「IGAS2007」がいよいよ日9月21日、東京・お台場のビッグサイトで開幕されます。 来場者は当然印刷関連企業の方が多いのですが、学生さんやデザイナーさんもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。壮大な印刷の世界とその広がりに圧倒されるはずです! IGAS2007 http://www.igas-tokyo.jp/jap/ 文字関連の展示がありそうな、気になるブースを集めてみました ○A・T コミュニケーションズ(W312-1)   http://a-tc.jp/index.html ○エス・ディ・ジー(E405)  http://www.sdg-net.co.jp/ ○大床製作所(E308)  http://www.otoko.co.jp/news/igas2007.html ○小池製作所(E417)  活版印刷機の展示・実演があるそうです  アダナ・プレス倶楽部 h

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/09/21
    「文字に関連の展示がありそうな気になるブースを集めてみました」
  • 文字の旅人 DynaFont OpenType Pro行書・楷書13書体発表

    funaki_naoto
    funaki_naoto 2007/08/24
    どうだらう。
  • 文字の旅人 ESEC2007 フォント関連のレポートリンク

    組込みシステム開発技術展(ESEC2007)でのフォント関連のレポートをまとめてみました。 ■ダイナコムウェア http://www.dynacw.co.jp/news/20070522.html DigiTypeとGB18030を中心とした展示の解説と会場風景が掲載されています。 ■イワタ http://www.iwatafont.co.jp/MO_NEWS/event.html イワタUDフォントによるユニバーサルデザインがアピールされています。 ■ケータイWatch http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/event/34507.html 富士通の携帯電話に搭載されたモリサワフォントを見ることができます。

  • 文字の旅人 平野甲賀の描き文字フォント「コウガグロテスク06」漢字編発売

  • 文字の旅人 もじもじカフェ「街でみかけた書体」

    4月22日にもじもじカフェ「街でみかけた書体」に行ってきました。 もじもじカフェとは,文字と印刷について市民と専門家・業界人がお茶を飲みながら気楽に話し合うイベント。毎回多彩なテーマと第一線のゲストが楽しみなのですが,文字の総合サイト「moji」で有名な道広さんのナビゲートにより,専門的な話しが分りやすい言葉で聞けるのが嬉しいところ。初心者もプロも安心して参加できるお薦めのイベントです。 今回のゲストは書体デザイナーの竹下直幸さん。 竹下さんは2006年に1年間に渡り連載されたブログ,「街でみかけた書体」でポスターや看板などの街に溢れる掲示物を「書体」を中心とした斬新な切り口で紹介。一日おきという更新ペースと鮮明な写真や軽快なコメントで大変な人気を博しました。また,近々モリサワからオリジナル書体「竹」がリリースされるという時の人。 今回の講演は,ブログ「街でみかけた書体」の記事を主な題

  • 文字の旅人 PAGE2007レポート

    最終日の2月9日(金)に行ってきました。今回のテーマは「21世紀のカラフルメディア」ということで,印刷から情報産業へといった新しいメディア環境をテーマとした先進的なコンファレンスやセミナーが数多く開かれていたようです。その一方で制作環境移行に関するセミナーも連日大盛況のようでした。 そんな中,私は原点回帰で書籍ブースに注目。関心のあるセミナーや展示を横目に書物を物色。二冊のを購入しました。 ○デジタル時代のプリンティングコーディネーション  梶広幸著/日印刷技術協会 新しい道具や仕組みが目まぐるしく登場し伝統的な分業制が終焉を迎えようとする中,私はそれに則した教育や新しい作業手順の実践や理解が広まっていないように思っています。新しい道具の第一のメリットは,来コスト削減ではなく品質の向上であったはずです。奥付けを見ると1998年初版となっていますが,現在起きている様々な状況を見事に予