*W3C日本語組版タスクフォースとEPUB3.0の日本語対応関係者に、これらの経緯と今後の課題を聞く。 「JIS X 4051」は日本語文書の組版方法として1993年に策定されたもので、段落や行の組版、禁則処理、ルビ、縦書き・横書きなどについて詳細に記述されている。しかし、日本語組版独特の言い回しや専門用語が多く、相応の知識を持っていない者にとっては、難解と見なされていた。 その後、印刷だけでなくWebブラウザなどで日本語レイアウトをどうすべきか、世界各地で検討されるようになってきた。しかし、日本語組版について記述された英語文献は皆無という状況であった。 Webの標準化機関W3Cには、XMLの印刷レイアウト規格であるXSL-FOや、スタイルシート規格CSSの検討グループもある。日本語に堪能ではないこれらの関係者が参照し、日本語組版を正しく理解するための文書を新たに制作するタスクフォース(J