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ブックマーク / fika.cinra.net (14)

  • ヨハン・ヨハンソンという巨大な才能。その素顔を知る2つの逸話 | Fika

    48歳でこの世を去ったヨハン・ヨハンソンという巨大な才能 2018年2月9日、この世界は永遠に一人の大きな才能を失った。Sigur RosやMumといったアイスランドのポストロック / エレクトロニックミュージックのファンにとっては、同国が誇る気鋭のミュージシャン。クラシックミュージック / 現代音楽のファンにとっては、マックス・リヒターと並ぶ「ポストクラシカル」と呼ばれるシーンの代表的な作曲家。そして、近年は映画ファンの間で広くその名前を知られるようになり、賞賛を浴びてきた孤高の映画音楽家。ヨハン・ヨハンソン、享年48歳。彼の死は、あまりにも早い、そしてあまりに唐突な出来事だった。 ジャンルを横断してきた、いや、ジャンルにまったく収まらないその巨大な才能によって活躍の場が自然と広がっていった生前のヨハンソン。その訃報が届いた直後から、世界中のミュージシャンが驚きや、感謝や、追悼の意をソー

    ヨハン・ヨハンソンという巨大な才能。その素顔を知る2つの逸話 | Fika
  • CHAI×エジプト考古学者が語る 日常でワクワクを発掘するために | Fika

    博物館や美術館で出会う数々のモノから、遠い昔、遠い国の人々の暮らしを想像する。連綿と紡がれた人々の営みに思いを馳せると、まるで時空を旅しているような気分にはならないだろうか。 今回、海外ツアーに行くと各地の博物館を巡るというCHAIと、エジプト考古学の第一人者・吉村作治の対談を実施。過去・現在・未来の関係や、過去に思いを馳せることで生まれるワクワクした気持ち、それを日常に持ち込むにはどうしたらいいかなど、盛りだくさんに語ってもらった。 CHAIが感じる博物館の楽しさ。吉村がエジプトに魅せられた理由 ―以前、ユナさんからCHAIのみなさんが博物館好きということを伺って、今回この対談を実施させていただきました。 ユナ(Dr,Cho):海外ツアーに行くとみんなで博物館によく行くんです。昔のモノや作品から当時の人とか生活とかをいろいろ想像したり、それを最新のテクノロジーで掘り出して生かしていくこと

    CHAI×エジプト考古学者が語る 日常でワクワクを発掘するために | Fika
  • 手話という表現の世界。NHK手話ニュース那須英彰が語る | Fika

    インタビュー・テキスト by 村上広大 手話翻訳・動画テキスト翻訳:犬塚直志 写真撮影:上原俊 動画撮影・動画編集:安藤亮 企画・リード文・編集:矢澤拓(CINRA.NET編集部) たまたま流れていた『NHK手話ニュース845』を見ていて衝撃を受けた。字幕を読んでいないのに、画面に引き込まれる。 その日手話を担当していたのは、2歳の頃に全ろうとなったものの、幼い頃から映画と演劇に興味を持ち、現在も手話を自身の第一言語としてだけでなく、手話を用いた舞台や映画への出演など表現活動も行なう那須英彰。口から言葉を発する以上に、顔が、手が、物語る。 存在は知っているのに、実は「聞こえる」私たち(=聴者)が全く知らない手話の世界について、実際に表現をしてもらいながら教えていただいた。 那須英彰(なす ひであき) 1967年3月、山形県生まれ。2歳の時に両全ろうとなる。幼い頃から映画と演劇に興味を持ち、

    手話という表現の世界。NHK手話ニュース那須英彰が語る | Fika
  • ビョークは、アイスランド国民にとっての国民的歌手ではなかった | Fika

    1993年に1stアルバム『Debut』でソロデビューして以来、その唯一無二な感性で前人未到のサウンドスケープを世に提示し、ポピュラーミュージックシーンの最前線を走り続けてきたアイスランドの至宝、ビョーク。音楽のみならず、女優として『カンヌ国際映画祭』でパルムドールを受賞したり、活動家として貧困・環境問題や、女性の権利についてメッセージを発信したり、その言動は常に世界中の注目を集め続けてきた。 最新テクノロジーを導入した先鋭的なサウンドと、母国・アイスランドを始め様々な国の伝統音楽を融合したその音楽性が象徴するように、彼女のこの25年間の活動は、アイスランド人としてのアイデンティティーと、そこから解放され自由になりたいという衝動のせめぎ合いのなかから生まれてきたもののように思う。では、そんな彼女の姿をアイスランドの人々は、どんな気持ちで見つめてきたのだろうか。 アイスランドの音楽に魅了され

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  • Mummy-Dの30年ラップを続けた境地「ラップで人間国宝を目指す」 | Fika

    今年、結成30周年を迎えたヒップホップ界のパイオニア・RHYMESTER。そのMCにして、トラックメイキングを含めたソロ活動やユニット・マボロシなど、幅広い活躍を見せてきたのがMummy-Dだ。 今年49歳を迎えた彼は、卓抜したライミングや飄々としたキャラクターで人気を博す。しかし、どんな人間にだって葛藤はある。今回彼がリラックスしたムードで話してくれたのは、Fikaのテーマであるクラフトマンシップや、もの作りへのこだわり、そしてキャリアを積み重ねたからこそ、絶えず自問自答を繰り返し、一歩でも前を目指そうとする「現在地」についてだ。 365日24時間音楽と向き合い続けるミュージシャンが、唯一心安らぐ余暇は「歴史」 ―このインタビューは8月に行われていますが、RHYMESTER結成30周年を記念した47都道府県ツアーのお休み期間なんですよね? Mummy-D(以下、D):そうだね。夏はフェス

    Mummy-Dの30年ラップを続けた境地「ラップで人間国宝を目指す」 | Fika
  • Jaga JazzistとAmgala Templeを繋ぐ、ノルウェー音楽の地脈 | Fika

    Jaga Jazzistが世界的成功を収めた背景。そこには、狭くて濃い音楽コミュニティーが 幾度も来日を果たしているJaga Jazzistは、ノルウェーはもとよりワールドワイドに活動し、大きな成功を収めたジャズバンドだ。サックス奏者のラーシュ・ホーントヴェットを中心に、数々の個性溢れるノルウェーのプレイヤーたちが流動的に関わってきた一大プロジェクトと言ってもいい。ジャズのみならず、ポストロックやエレクトロニックミュージックから民族音楽まで多様な音楽を吸収した、オープンでエクスペリメンタルな音楽性が魅力だが、それはノルウェーの横断的な音楽シーンを象徴するサウンドでもある。 Jaga Jazzist『The Stix』(2003年)を聴く(Apple Musicはこちら) 「ノルウェーの人口は少なくて、お互いに知っている関係なんだ。その中でさらにジャズのコミュニティと言ったらほんとうに小さく

    Jaga JazzistとAmgala Templeを繋ぐ、ノルウェー音楽の地脈 | Fika
  • マルコメ社員と料理家、世界一くさい缶詰を食べて発酵を語る | Fika

    まさか「シュールストレミング」をべる日がくるとは 世界で一番くさいべものといわれている「シュールストレミング」はスウェーデンの缶詰である。一体人類はなんでこんなものをつくってしまったのか? と思うほどの匂いだが、その正体は発酵にあった。味噌をはじめ発酵品を多く作るマルコメ株式会社で広報宣伝課として働く尾田春菜さんと、発酵マイスターでもある料理家の榎美沙さんに話を聞いて、発酵について学んだ。 左から:尾田春菜(マルコメ株式会社)、榎美沙(料理家)。ふたりが手に持っているものが「シュールストレミング」である 「今度、取材で『シュールストレミング』をべようと思うんですが……」と相談があって思わず立ち上がった。なんといっても世界で一番くさいべものである。「シュールストレミング」で検索をしてみてほしい。おもしろコンテンツの世界ではみんなが手を出し、最近ではYouTuberのヒカキンが

    マルコメ社員と料理家、世界一くさい缶詰を食べて発酵を語る | Fika
  • 北欧諸国の土地柄や国民性とともに、そのファッションを考察する - コラム : 北欧カルチャーマガジン Fika(フィーカ)

    あまり明確なイメージができない「北欧ファッション」 実際に現地に足を運ばなければ、分からないことってたくさんあるもの。写真や情報だけでは見えてこない部分が数日間の滞在でも感じ取ることができるから、旅って楽しい。私がつくづくそう感じたのは、今年2月に『コペンハーゲン・ファッションウィーク』の取材で初めてデンマークを訪れた時です。インテリアや家具などのデザイン性の高さが注目されたことで、北欧ファッションも年々盛り上がりを見せており、各国からジャーナリストやバイヤーが訪れるファッション都市へと成長しています。 とはいえ、ファッション関係者でなければ「北欧ファッション」と言われてもあまり明確なイメージが湧かないかもしれません。おそらくそれは、イタリアのような職人技を駆使したデザインや、イギリスのようなパンク魂を表現した奇抜さ、フランスのような伝統的に受け継がれるエレガンスの概念といった、分かりやす

    北欧諸国の土地柄や国民性とともに、そのファッションを考察する - コラム : 北欧カルチャーマガジン Fika(フィーカ)
  • カジヒデキが90年代を再考 渋谷系とスウェディッシュポップを語る | Fika

    ABBAを筆頭に、1970年代からスウェーデンには数多くのポップアーティストが登場し、音楽シーンを賑わせてきた。なかでも世界的な盛り上がりを見せたのが、1990年代半ばのスウェディッシュポップブーム。「タンバリンスタジオ」を拠点に、トーレ・ヨハンソンがプロデュースしたThe Cardigansをはじめとするバンドたちは、ビンテージ機材を駆使した懐かしくも新鮮なサウンドと、ポップかつメランコリックなメロディーが特徴で、日でもBONNIE PINKや原田知世、カジヒデキらが「その音」を求めてスウェーデンのマルメへ赴くなど空前のブームとなった。 今もスウェーデンの音楽といえば、真っ先に「スウェディッシュポップ」「The Cardigans」と答える人が絶えないほど、鮮烈な印象を残したスウェディッシュポップとは、いったい何だったのだろう。我々日人の琴線を揺らすそのサウンドは、どのようにして生み

    カジヒデキが90年代を再考 渋谷系とスウェディッシュポップを語る | Fika
  • マイブラとシューゲイザーの30年 全ては1枚の傑作から始まった | Fika

    シューゲイザー30年史の原点。全ては、この1枚のアルバムから始まった 今からちょうど30年前の11月、イギリスのインディペンデントレーベルであり、Primal ScreamやThe Jesus & Mary Chain、Oasisなどを輩出した「Creation Records」から、1枚の歴史的なアルバムがリリースされた。My Bloody Valentine(以下、マイブラ)による1stアルバム『Isn't Anything』である。 マイブラは1980年代前半、アイルランドはダブリンにてケヴィン・シールズ(Vo,Gt)とコルム・オコーサク(Dr)を中心に結成。当時はよくあるガレージバンドでしかなかったが、ビリンダ・ブッチャー(Vo,Gt)とデビー・グッギ(Ba)が加入し男女4人体制になると、そのサウンドは大きな変貌を遂げる。 My Bloody Valentine / 稿の筆者であ

    マイブラとシューゲイザーの30年 全ては1枚の傑作から始まった | Fika
  • ムーミンは妖精なのか? 畑中章宏と探る、北欧の妖精と日本の妖怪 | Fika

    北欧には、愛らしく親しみやすい妖精たちが多く存在する。たとえばフィンランドの作家トーベ・ヤンソンが描いたムーミンは、北欧の童話や昔話に登場する「トロール」という妖精だ。他にも北欧の神話や民間伝承には様々な妖精が登場する。それらの存在はどのようにして生まれてきたのだろうか。 妖怪研究家としても知られ、民俗学の視点から現代の流行や社会現象を読み解く新刊『21世紀の民俗学』も反響を呼んでいる畑中章宏さんに、これらの妖精について語ってもらった。「妖怪は実在する」という持論を持つ畑中さんが見た北欧の妖精とは。そして日の妖怪との共通点とは。 私たちが暮らす世の中に妖怪が存在しているかというと、その存在自体は危機に瀕している。 ―畑中さんは新刊の『21世紀の民俗学』やその他の著書でも「妖怪は実在する」という持論を語ってらっしゃいます。まずそう考えるに至った理由を教えていただけますか。 畑中:僕はもとも

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  • ミッドセンチュリーって何? 5人の北欧デザイナーに学ぶ | Fika

    「ミッドセンチュリー」を代表する5人のデザイナーたち 北欧デザインの黄金期と呼ばれる1940~50年代。とりわけ家具の分野において数多くの名作を輩出したのが、デンマークであった。その名声は北欧内にとどまらず、1954年から57年にかけて『デザイン・イン・スカンジナビア展』が北米を巡回するなど、世界中におよんだ。なぜ、ミッドセンチュリー期のデンマークからマスターピースが生まれたのか? その陰には、ひとりのデザイナーであり、教育者の存在があった。北欧家具の黄金時代を築いた彼の功績と、同時代を生きた4人のデザイナーを紹介したい。 「人間工学」を提唱したデンマークデザインの父、コーア・クリント コーア・クリント ミッドセンチュリー期の礎を築き「デンマーク近代家具デザインの父」とも称されるコーア・クリント。いまでこそデザイン大国として知られるデンマークだが、20世紀初頭までは無名に近かった。その潮目

    ミッドセンチュリーって何? 5人の北欧デザイナーに学ぶ | Fika
  • ムーミンを深掘り。翻訳家・岸本佐知子がトーベ・ヤンソンに迫る | Fika

    「ムーミン」といえば、日でもお馴染み、幅広い世代に愛されている元祖・癒し系のキャラクターだ。アニメや絵などを通じて「ほんわか」した可愛らしいイメージが先行する一方、原作は読んだことがない、という人も非常に多い。それこそ「ほんわか」とは対極に映る、先鋭的な小説作品の翻訳を手がける岸佐知子もその一人だったという。ところが実際に触れてみると……「今までごめんなさい、と謝りたくなるくらい興奮しました」と言う。 著書『罪と罰を読まない』(三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美と共著)では、読んだことのない作品を、巧みな想像力・妄想力で読み解いてしまう岸。作品を読まずとも小説を楽しく読むことができる達人は、北欧を代表する作家、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズをどう読むのか。翻訳家という職業柄か、たくさんの調べものをして取材に臨んでくれた。新たに発見したムーミンの魅力に始まり、その生みの親であるト

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  • Spotify×カセット店waltzの両極対談 激変する音楽業界の未来は? - インタビュー : 北欧カルチャーマガジン Fika(フィーカ)

    2008年にスウェーデンでスタートし、昨年日にも上陸した世界最大級の音楽ストリーミングサービス、Spotify。2017年3月には世界全体で有料会員数が5000万人を超えたことも発表され、音楽ファンにはお馴染みの存在となっている。 そして今、テクノロジー音楽の聴き方をドラスティックに変えつつある一方、レトロだと思われていたアナログな音楽ソフトにも注目が集まっている。世界的に売り上げが伸びているアナログレコードに続き、徐々に巻き起こりつつあるのがカセットテープカルチャー。そのムーブメントの牽引役が、世界的にも珍しいカセットテープ専門ショップの「waltz」だ。2015年、中目黒に店を立ち上げたオーナーの角田太郎は、レコードショップのバイヤーなどを経て、「Amazon.com」の日法人立ち上げを成功させたキャリアの持ち主でもある。 今回はスポティファイジャパンの野晶とwaltzの角田太

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