実は今回の焼き肉店での食中毒の原因は、ユッケと断定されたわけではありません。ユッケの他にカルビとロースも共通で食べられていて、カルビ、ロースが生焼けだった可能性もあります。しかし、ユッケの可能性が大きいようです。 飲食店は、食品衛生法第六条三号で、病原菌などがついていない食事を出す義務を課せられています。 しかし、それでも生肉には食中毒の原因となる細菌がついていることがあります。出血性大腸菌による食中毒は、年間に5件程度起きています。 だから抵抗力の弱い子供や高齢者は生肉を食べてはいけません。 そうしたことを理解して、生肉を食べるかどうか、家族に食べさせるかどうか、自分の責任で判断しましょう。 O26、O111、O157といった腸管出血性大腸菌は、牛の腸管、つまり食道から肛門の間にいます。平成10年の法改正により、日本の全ての屠畜場では、屠畜に際して牛の食道と肛門の両方を結索する