【ロンドン笠原敏彦】ノルウェーで22日、首都オスロ中心部での爆発事件に続き、オスロ郊外のウトヤ島で男が与党・労働党の青少年キャンプ参加者らに銃を乱射し、警察当局によると少なくとも87人が死亡した。警察当局は銃を乱射した男を逮捕し、連続テロとみて調べている。男が極右組織と関係があるとの報道もある。一方、オスロの爆発事件による死者は、23日未明(日本時間同日午前)までに少なくとも8人となった。 欧州では、50人以上が死亡した05年7月のロンドン地下鉄連続爆破事件を超える大規模テロとなった。中でもノルウェーはこれまで重大テロとは無縁だっただけに、「戦後最悪の惨事」に大きな衝撃が走っている。日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。 ノルウェーのテレビは、男はノルウェー人のアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)と報じた。犯行時に警察の制服を着て偽装し、オスロの爆発にも関係しているという。 ウトヤ島は