1年ぶりの死刑執行は、千葉景子法相自身が執行に立ち会ったという事実とともに明らかにされた。28日死刑が執行されたのは、6人の命が一瞬にして奪われた宇都宮市の宝石店「ジュエリーツツミ宇都宮店」の強盗殺人・放火事件の篠沢一男死刑囚(59)、埼玉県内で2人を殺害するなどした尾形英紀死刑囚(33)の2人。遺族からは「執行までずいぶん長かった」「事件は今でも忘れられない」と改めて悲しみの声が上がった。 午前11時から、法務省19階の記者会見室で会見した千葉法相は、神妙な表情で、「私の命令をもとに2人の死刑を執行した」と切り出した。そして、執行された2人の死刑囚の氏名や、それぞれの事件概要について、淡々と説明した。 続けて法相は、「執行を見届ける責任もあると思い、死刑執行に立ち会った。適切に行われたことを私の目で確認した」と明かし、途中で無言になって考え込むようなしぐさも見せた。この日、東京拘置所の刑