融資の担保だった株券を不正に売却し、背任容疑で逮捕された元衆院議員の浜田幸一容疑者(81)=千葉県富津市大堀=が、千葉県警の調べに対し、背任行為について容疑を認める供述をしていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。浜田容疑者は、調べには応じているものの、供述を調書化されることは依然として拒否しているという。 浜田容疑者は逮捕当初、雑談には応じていたが、背任行為について調べが及ぶと、「答える意思はない」などと供述を拒否していた。 県警の調べでは、浜田容疑者は千葉市稲毛区の産業廃棄物処理会社から株券を担保に2億円の融資を受けたが、その後、名義変更目的で株券の返還を打診。平成18年3〜4月ごろ、返却された株券を売却し、融資元に2億円の損害を与えた疑いが持たれている。 今年2月に同社が告訴。県警が任意で浜田容疑者から事情を聴くなどして捜査していた。