前原誠司国土交通相は12日、関西空港内のホテルで橋下徹大阪府知事と会談し、羽田空港を国際ハブ(拠点)空港として位置づけ、国際化を進めていく方針を示した。国際線は成田空港、国内線は羽田空港をそれぞれ中心とする国交省のこれまでの「内際分離」の航空行政を転換するものだ。 これに対し、橋下知事は「西日本にもハブ空港が必要だ」と訴え、伊丹空港を廃止したうえで関西空港をハブ空港として位置づけることを求めた。しかし橋下知事によると、前原国交相は「まずは羽田だ」と応じ、関空の位置づけには明言を避けたという。 橋下知事は会談後、「ハブでなければ金は出せない」と記者団に述べ、関西空港に対する府の財政支援を取りやめる可能性も示唆した。一方、前原氏は「日本にハブ空港がなく、仁川空港(韓国)が日本のハブになっている」と会談後に記者団に延べ、2010年に羽田の発着枠が増えるのを機に国際化をさらに推し進める意向を示