中堅生命保険会社の大和(やまと)生命保険は10日、会社更生法と更生特例法の適用を東京地裁に申請したと発表した。 世界的な金融危機で保有する有価証券の価値が急落、2008年9月中間決算で114億円の債務超過に陥り、自主再建を断念した。9月末時点の負債総額は2695億円。昨夏にサブプライムローン問題が表面化し世界の金融市場が混乱に陥って以降、国内金融機関の破綻(はたん)は初めて。生保の破綻は2001年の東京生命保険以来7年ぶりで、8例目となる。 大和生命の中園武雄社長は10日午前、都内で記者会見し、「保有していた有価証券に想定外の深刻な価値下落が進んだ」と説明した。9月中間決算で110億円の純損失を計上する見込み。 大和生命は今年4月以降、自己資本増強を図るため投資を募ってきたが、市場環境の悪化で資産の劣化が進み、信用力が急速に低下したため実現しなかった。今後、中園社長ら現経営陣は辞任し、更生