唐突にスタートした「総合格闘技が生まれた時代」シリーズ。まだプロレスと格闘技が交じり合っていたグレーな時代。MMAがバーリトゥードと呼ばれていた時代。UFCやK-1、パンクラスが産声を上げた1993年という奇跡の時代。ペドロ・オタービオを武藤敬司がタコ殴りにしていたハチャメチャな時代……プロレスが格闘技に変換していくダイナミズムに満ち溢れたあの時代を振り返っていきます。最初のゲストは元修斗ウェルター級王者にして、青木真也や北岡悟を輩出したことで知られるパレストラ東京の設立者、中井祐樹先生です。 ――今日は中井先生に、総合格闘技がMMAと呼ばれるようになっていった現在までのお話をうかがいしたいのですが、その土台となった修斗の浦田(昇、日本修斗協会会長兼コミッショナー)さんが先日、お亡くなりになられました。 中井 コミッショナーがずっと闘病をされていたことは知っていましたが本当に残念です……。