3月11日、三陸沖を震源地とするマグニチュード9.0という国内観測史上最大の東日本巨大地震が発生。多数の被害者を出し、大きな爪あとを残している。緊急時のインフラとしても欠かすことのできない携帯電話だが、その災害対策と活用の仕方、そして今後の課題などについて触れたい。 災害と停電などで、通話・通信は規制がかかる 3月11日14時46分ごろに起こった今回の地震により、被災の中心となった東北地方、特に太平洋側の地域は津波や火災により多くの町村が壊滅、甚大な被害をもたらしている。首都圏でもかなりの揺れを観測し、多くの帰宅難民が発生した。 福島に実家がある筆者にとって、今回の被災地とは非常に縁が深く、決して他人事ではない。なんとか家族とは連絡をとることができ、幸い怪我などがないことは確認できたものの、家具が倒れたり、屋根の瓦が落ちるなど多くの被害を受けているという。執筆時点でも余震が続いており、依然