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ブックマーク / yasuhisa.com (16)

  • 機械化の真の脅威は私たちデザイナーの狭い視野

    2017年10月14日に CSS Nite in HIROSHIMA, Vol.10 が開催されました。最近は次の日から使える実践的な内容を話すことが多かったですが、今回はほんの少し未来の話をということで「既に来ている機械化の波とデザイナーができること 」というタイトルにしました。同名の記事を半年前に書きましたが、今回はそれを拡張した内容。機械化は脅威ではなく、デザイナーの可能性を広げるものであると紹介しました。 デザイナーは変わり続けている機械学習人工知能は当分先の話と思っている方は少なくありません。しかし、Adobe Stock の絞り込み検索に機械学習が活用されているなど、デザイナーの仕事現場の中に既にある技術だったりします。脅威と言うより、私たちの仕事をどんどん楽にしていることは忘れてはならない視点です。 歴史を振り返ると、デザイナーはテクノロジーの進化に合わせて働き方を変えてき

    機械化の真の脅威は私たちデザイナーの狭い視野
  • デザインシステムに採用する色を決める5つのルール : could

    始めの一歩としての色共有 ひとりのデザイナーに頼らず、チームで運用できる体制を作るためにも デザインシステム は有用なツールです。しかし、様々な UI コンポーネントと決まりごとが揃ったものを作るのは骨が折れる作業です。デザイナー(もしくはエンジニア)が独自で作って「さぁ使いましょう」と公開しても、使ってもらえるとは限りません。また、デザインシステムをどこで共有して、どのように使われるのかも考慮しなければならず、他社の真似事では済まないこともあります。 作る前から課題が山積みでなかなか手が出せないかもしれませんが、何か始めなければゴールに辿り着くことはありません。そんな現場でデザインシステムを作る場合、色から始めることをオススメしています。 色なんて単純なところは出来ていると思う方は多いと思います。デザイナーであればパレットにしてまとめているでしょうし、エンジニアであれば色は変数にして整理

    デザインシステムに採用する色を決める5つのルール : could
  • 2016年、デザイナーが実践すること

    デザインってなんだっけ? デザインはこれから重要になる。 デザイナーの端くれである私ですが、そんなこと言っている状態ではないのでは?と思うことがあります。 2016 年はデザインの重要性を伝える前に、デザインへの信用を取り戻すためのアクションが必要ではないかと考えています。ここ数年、海外(特に欧米)ではデザインの役割が大きく進化してきていますが、それを真に受けて日で同じように実践しても意味がないと思います。なぜなら、デザインという言葉や、デザイナーの仕事における考え方の『前提』が大きく異なるからです。 デザインの価値を商業的なものだけにせず、人々や社会に良い影響を及ぼすためのデザインをしようという意向を示すデザインマニフェストが1964年に発表されています。見た目だけでなく、問題解決のためのデザインを考えていこうという動きが 50 年前からあります。また、アメリカのデザイナー協会 AIG

    2016年、デザイナーが実践すること
  • 作るだけではないデザイナーの生きる道

    職種を超えたデザイナーの集まり 3月20日、浜松市にて DORP INSPIRATION 2016 が開催されました。様々な分野で活躍するデザイナーを対象にしたイベントだけあって、Web デザイナーの来場者数は半分以下。グラフィックデザイナーはもちろん、建築家やインテリアデザイナーの方も参加していました。デザインという限定されたテーマではありますが、様々な分野のデザイナーが集まるイベントは珍しいと思います。 参加者だけでなく、登壇者も多彩な顔ぶれ。オイシイワークスの佐藤実紗さん。書籍「なるほどデザイン」の著者で株式会社コンセントのアートディレクター筒井美希さん、関口 裕さんが登壇しました。デザインという共通項はあるものの、仕事の仕方も、アウトプットするモノも様々。自分の仕事に直結した情報を手に入れることが難しい分、「これは自分の仕事に置き換えると何が言えるのか」といった意識が強くなり、終始

    作るだけではないデザイナーの生きる道
  • おすすめデザイン入門書10選 : could

    たまにはもいかがですか? セミナーやワークショップのあとに質問を受けることがありますが、「おすすめの書籍はありますか?」と聞かれることがあります。 Web には膨大な情報がありますし、英語まで手を広げると研究者による文献にもアクセスすることができます。しかし、ある特定のトピックを要所を落とさず学びたいときは書籍が便利です。 目まぐるしく状況が変わるだけでなく、デザイナーとして知っておくべき領域も広い今日のデザイン。ソフトウェアの使い方を覚えることも重要ですが、作るための考え方や伝えた方を学ぶことに多くの時間を費やしたほうが良いでしょう。自分のデザインの意図が説明できて、ようやく同僚やクライアントにデザインを理解してもらえるからです。 今回は、デザイナーとして読んでおきたいオススメの入門書を紹介。Web やアプリに特化したものではなく、デジタルプロダクトに携わるデザイナーに向いている書籍を

    おすすめデザイン入門書10選 : could
  • ネガティブ体験を軽減するデザインアプローチ

    過大評価されがちな悪い体験 心理学で Nagative Bias(ネガティブバイアス)という概念があります。不快な感情、苦痛な思い出といったネガティブな経験は、ポジティブな経験より私たちの考え方に大きな影響を及ぼすというものです。言い方を変えるのであれば、ポジティブな体験は私たちの記憶や今後の行動に及ぼす影響は少ないということになります。たとえ、全体的に良い体験だったとしても、最期に悪い体験をした場合、私たちの記憶には「悪かった」と残ることがあります。ネガティブバイアスとは、負の要素を『拡大・拡張』してしまう状態といえます。 アプリストアのレビューが低くなりがちなのも、ネガティブバイアスの影響があります。問題なく普通に使えたという体験は、記憶に残ることは少ないでしょう。しかし、自分の思うようにいかなかった場合、たとえ他の機能が問題なく動作していたとしても「悪い」と考えてしまうことがあります

    ネガティブ体験を軽減するデザインアプローチ
  • 脱ダミー文字から始めるコンテンツデザイン

    ダミー文字はリスク ユーザーは読まないと言われているものの、言葉はユーザーとコミュニケーションをするための基盤です。流し読みでも理解できるような設計がされているか。次のアクションへ結びつく動機が提供されているかは、言葉で決まることがあります。ビジュアルが注目されがちな UI デザインですら言葉が重要なデザイン要素になります。 デザインはコンテンツの価値を増幅したり、利用者の欲求を満たしたり目的達成の補助をするためにあります。もし、ダミー文字をつかってデザインすることは、ユーザーとのコミュニケーションを破棄した状態で彼等がもつ課題を解決しようとしているようにみえます。デザイナーはダミー文字をもっと敵視しても良いと思います。 ダミーの情報を入れるのは簡単です。Loren Ipsum のようなジェネレーターがありますし、日語でも似たようなものはあります。今は文字だけでなく、ユーザーアイコンをは

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  • デザイナーにもある詐欺師症候群とその対処法

    新人、ベテラン関係なく起こりうる実績を積んでいたとしても自信がつかない、むしろ自分はペテン師ではないかと疑ってしまう「詐欺師症候群(インポスター症候群)」という症状があります。2 年ほど前に女優のエマ・ワトソンが同症状に悩まされていると告白して話題になりました。彼女ほど成功していなかったとしても誰にでも起こりうる症状です。 私自身も詐欺師症候群に悩まされることがあります。Web やアプリのデザインは誰もが同意するような正しい手法はありませんし、むしろ走りながら覚えることが多かったりします。絶対正しいと言えるものが極めて少ないですし、何を信じて実践すれば良いのか分からないこともあります。常に悩んでいるわけではないですが、時に酷く落ち込んだり、外へ発信するのが怖くなることがあります。 UXに関する質問を受けたときも、同じような症状があるかもしれないという印象を参加者からも受けました。大企業でな

    デザイナーにもある詐欺師症候群とその対処法
  • より良いデザイン批評をするための質問

    デザイナーや開発者であれば、アプリや Web サイトを見ると何かしらリアクションがあると思います。「かっこいい」「面白い」「使いやすい」といった感想は、口に出さなかったとしても考えることです。第一印象から生まれる感覚は大事ですし、常に身の回りにあるデザインに意識を向けることは良いことです。しかし、そうした感情的なリアクションがデザインに対する良い批評にならないことがあります。 批評やフィードバックは、現行のデザインをさらに良くするために行われます。「これは使いにくい」はひとつの感想ではありますが、次のステップのための道筋とは言えません。それが誰にとって、なぜ使いにくいのかを共有しないままでは意図が伝わっていないようなものです。むしろ、使いにくいものを作ってしまったデザイナー個人への批判に聞こえてしまう恐れもあります。デザイナー自身も、すべてのフィードバックが個人に向けられているものではない

    より良いデザイン批評をするための質問
  • きちんとデザインの価値を伝えるための心得

    良いものは理解される … わけではない 良いデザインは語らなくても、相手に伝わるという言葉を耳にしたことがあります。そういった瞬間に出くわすこともありますが、少し見るだけでも伝わるデザインばかりではありません。一見シンプルなものでも、デザイナーがどのような経緯でそこへ辿り着いたかを理解するのは困難です。 良いものを作れば理解してもらえる場はあります。しかし、デザインへの理解を共有していない人が相手だと、見せただけでは伝わりません。そもそもデザインを専門分野にしていないからこそ、デザイナーにデザインを頼んでいるわけですから、当然だと思います。デザイナーは、良いデザインを生み出すことは当然ですが、それと同じくらい自分のデザインを営業する能力も必要です。 「デザインを理解してくれない」と嘆くのはナンセンス。デザインを理解してもらうのはデザイナーの仕事ですし、それを相手が理解できる言葉で伝える工夫

    きちんとデザインの価値を伝えるための心得
  • Webのスーパーヒーローになる方法

    撮影:飯田昌之 今年で Web は 25 歳になりました。 Web は人類に大きな変化をもたらした革命的な技術です。誰でも情報発信ができるようになったのも、膨大な量の知識や考え方を共有できるのようになったのも、すべて Web があってこそです。そして、Web のもつ可能性をひとりでも多くの方に体感してもらうのが、私たちの仕事です。 これは、デザイナーはとてつもない力を持っていることを意味しています。人々を幸せにするのも、ストレスを与えるのもデザイナーの作り方で決まりますし、時には人の考え方を変えることもできます。この記事の題名にもなっている「スーパーヒーロー」とは、デザイナーひとりひとりを指しています。 とてつもない力を持っているからこそ、私たちは責任をもって力を使わなければいけません。また、クライアントやプロジェクトメンバーに向けて、その力をどのようにすれば正しく使えるのかを伝えなければ

    Webのスーパーヒーローになる方法
    heyMackie
    heyMackie 2014/12/20
    なんか背中押されたような気がする
  • ところでコンテンツは誰がする仕事なの?

    専門的だが、専門でする人がいない 昨年は、1 年を通して各地で コンテンツ関連の講演やワークショプをしてきました。アンケートの評価が高い人気講座になりましたが、多くの課題を残すことになりました。「よかった」と仰ってくださった参加者のソーシャルメディアやブログを追っていますが、学んだことを実践に繋げたり、今の仕事との関連付けに苦労しているという印象があります。これは参加者のスキルが足りないのではなく、そもそも誰がする仕事なのか分かり難いというところに問題があると思います。 コンテンツを扱う講座では、以下のような仕事があると説明しています。 自社における『良いコンテンツ』を定義する そのために、サイトへ訪れる人々の姿や文脈を明確にする 現状のコンテンツを見直し、品質チェックを行う 足りないコンテンツはなにか、必要なコンテンツはなにかを洗い出す 掲載までのワークフローを見直し、必要であれば設計も

    ところでコンテンツは誰がする仕事なの?
  • 良いWebサイトのなかにある静と動

    シンプルな言葉のなかにあるニュアンスの違い 「なぜ、Web サイトが必要なのか?」 とてもシンプルな質問ですが、回答は様々です。 「利用者にとって良いコンテンツや体験を提供したいから」という回答をする人もいるでしょう。しかし、この模範解答のような言葉でさえ、人によってニュアンスが異なります。特に、マーケッター寄りの人と人間中心設計を実践している人では『良い Web サイト』の捉え方が大きく異なります。 マーケッターの視点で Web サイトをデザインするとは、どういうことでしょうか。彼等が考える「良いコンテンツ」は、サービスや製品を購入してもらうための説得材料です。写真、映像、文章、機能リスト・・・、こうした要素は、説得するために必要だと考えています。顧客が Web サイトへ訪れることによって、「買ってみようかな」と思ってもらえるような画面に設計することが重要だと考えられています。 それでは

    良いWebサイトのなかにある静と動
  • 構造とプロセスとクリエイティブについて

    デザイン思考の盲点 利用者への理解を深めながら新しいプロダクトやサービスを作り出すときにデザイン思考が役立つと言われています。異領域の人たちによるコラボレーションや試行錯誤を繰り返しながら完成に近づけるプロセスは、イノベーションの原動力とも言われています。日でもデザイン思考を取り入れて新しい価値を生み出している企業が増えてきました。 私もプロトタイプをキーワードとして、デザイン思考を取り入れている人間のひとりではあるものの、デザイン思考による盲点が気がかなりになることがあります。 デザイン思考はプロダクトやサービスを作るための考え方・メソドロジーであるが故に、短期的かつ狭い視野に留まりがちになります。人のもつ課題や不満を解決するのは、プロダクトやサービスである場合も多々あるわけですが、時には社会構造、エコシステム、文化といった部分に注目したほうが効果がある場合があります。 例えば朝の満員

    構造とプロセスとクリエイティブについて
  • デジタルデザインにおける「色あせない」とは

    デジタルは色あせないのか 素晴らしいデザインは時代を超えて色あせないなものだと言われています。 建築、産業デザイン、グラフィックデザインなど、色あせないデザインは分野を問わず今でも「良い」と思えるものばかりです。デザインされた当時の社会背景や作り手の想いがタイムカプセルのように詰め込まれているわけですから、時代を感じずにはいられないはずです。しかし、それでも時を超越した魅力があるわけですから不思議なものです。ディーター・ラムスのようなモダンな製品は色あせないと言われますし、ルイ・カーンのような禁欲的でありながらも、テキスチャを大事にした建築も同様に色あせないデザインと言われることがあります。 デザイナーであれば、色あせないデザインをつくりたいと思うでしょうし、それをひとつの目標としている人もいると思います。 しかし、Web をはじめとしたデジタルデザインはどうでしょう。Apple のホーム

    デジタルデザインにおける「色あせない」とは
  • レスポンシブにデザインするために克服すること : could

    画像の課題は解決されつつある 先日 Web担当者 Forum で、レスポンシブ・ウェブデザインの功罪とモバイルファースト という記事が掲載されました。Media Queries を活用するなど実装のための概要を説明した上で、非表示だけど読み込まれているから膨大な画像素材が存在する PC サイトのレスポンシブデザインは不適切であると書かれています。 現存の Web サイトを Media Queries だけでレスポンシブ・ウェブデザインをするのであれば、Web担当者 Forum での指摘は間違っていませんが、実際のところレスポンシブにデザインすることは、Media Queries による対応だけではありません。例えば、画像の表示のさせ方を工夫すれば、記事で指摘している課題はある程度解決できます。Web担の記事からもリンクされている CSS Rador でも取り上げられている解決策もありますが

    レスポンシブにデザインするために克服すること : could
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