※この記事は『日経ESG』2021年10月号の記事を再掲載したものです。 改訂ガバナンス・コードでは、スキルマトリックスの作成が要請されました。やみくもに作ったり、優良企業の真似をしたりすると、落とし穴にはまります。 今回のコーポレートガバナンス・コード(CGC)の再改訂で取り上げられ一躍脚光を浴びたのが、「スキルマトリックス」です。スキルマトリックスの注意点をアップデートしましょう。 今回のCGC改訂においては、中核人材の多様性の確保、そしてジェンダーなどの属性のみならず、スキルの多様性確保についても要請されています。多様性が注目されるのは、企業価値向上に資すると期待されているからです。ソフトやアイデアが重要な時代となり、「違う頭」がたくさんあった方が、多面的に物事を捉えられます。それにより意思決定の精度を上げ、リスクを減らすことができます。重要な意思決定を扱う取締役会における多様性は、
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