アップルより早かったセンサ制御IC 2013年9月、アップルはiPhone 5sを発売した。そのアピールポイントとしていたのが「M7」プロセッサだ。これは加速度、ジャイロ、電子コンパスなどのモーションセンサ制御を専門に担当するプロセッサだ。従来、これらのセンサはアプリケーションプロセッサに直接接続していた。 モーションセンサは、IC内部に振り子のように動く部分を持つタイプもあり、基本的には常に電源が入った状態で刻々と変わるデバイスの姿勢情報を送信している。このため、プロセッサには常に信号を入力している状態だった。動作クロックが高いプロセッサは大容量エンジンと似ており、データの処理量が少なくても動き続けるだけでバッテリーを消耗する。 アップルはモーションセンサ関連の処理機能をアプリケーションプロセッサから分離し、単体の小型プロセッサとして独立した。iPhone 5sではNXPがこのプロセッサ
![F-06Eの地味ながらも技術的マイルストーンを分解して知る](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/fb2b5e3a8deccffdee51ca810fab3a41d42e44cb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fmobile%2Farticles%2F1405%2F27%2Fl_kn_barashif06e_01.jpg)