(CNN) アフリカ南部の国レソトに住むバソト人は、毎年、ある洞窟網に巡礼する。この洞窟網は数千年もの間、何世代にも渡って人々と彼らの祖先とを結び付けてきた。今も恐竜の足跡や数千年前に描かれた岩窟壁画が残るこの洞窟には、驚くべき歴史がある。 巡礼者たちは、ろうそくを高く掲げながら列をなして洞窟に入り、中で宴を催し、祈りを捧げ、死者と心を通わせる。 「これはアフリカ南部の宗教にとって重要な要素」と語るのは、南アフリカのウィットウォータース大学社会人類学名誉教授、デビッド・コプラン氏だ。 「神は非常に高い位置にいるので、そこから見下ろしてもあなたのことは見えないかもしれない。しかし、あなたの祖先ならあなたが誰か知っており、あなたに興味を持ち、恩恵をもたらしてくれる」(コプラン氏)
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