犯罪被害、いじめ、虐待、交通事故、自然災害。それらの出来事が、その時だけでなく、その後の生活に深刻な影響をもたらす時、その事が、「トラウマ」になったといいます。トラウマは、食欲・睡眠・対人関係・勉強仕事へ影響を及ぼします。トラウマの反応としては、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)が代表的ですが、うつ、心身症、反社会的行動としてもあらわれます。 トラウマ反応への心理療法としては、伝統的な心理療法の他に、ポストトラウマティックプレイセラピィやEMDRやTFTなどが知られています。臨床動作法は、身体を通して心に働きかける心理臨床的なアプローチであり、阪神淡路大震災後にも「リラックス動作法」と称して避難所や仮設住宅で実践してきました。外傷体験そのものを開くことを目的とせずに、その人のもっている「本来の生きる力」に働きかける方法です。外傷