10月26日、厚生労働省記者クラブで記者会見をした。 内容は、「いのちのとりで裁判全国アクション」を始めるぞ、という宣言だ。いのちのとりで裁判って何? って、知らないのは当然だ。これから始まるのだから。そして「いのちのとりで裁判」というネーミングの名付け親は、何を隠そうこの私である(自慢)。 この裁判は、生活保護基準引き下げを「違憲」として全国27地裁で闘われている裁判である。もうこの連載でもずーっと書いているが、2012年末、第二次安倍政権発足が発足。そんな安倍政権が真っ先に手をつけたのが「生活保護引き下げ」。もっとも弱い立場にある人のセーフティネットの切り崩しをまずは押し進めたのである。 「でも、別に生活保護受けてないから関係ないし」 そんなふうに思う人もいるだろう。が、実は関係あるのだ。生活保護基準は様々な国の制度と連動している。最低賃金、住民税非課税基準、国民健康保険、介護保険、保