「これまで何回か低空飛行している戦闘機をみたけど、今回はこれまでにないくらいかなり低く大きく見えました」―。8日午前、被災地の岩手県陸前高田市の広田小学校上空で米空軍三沢基地(青森県)所属のF16とみられるジェット戦闘機の超低空飛行を目撃していた同校教員はこう語ります。 (洞口昇幸) 証言したのは、4年生を担任する教員です。超低空飛行が行われたときは理科の授業中で、児童と外に出て学校のプール横に植えたヘチマの世話をしていたところでした。 この教員は語ります。「低空飛行のものすごい爆音は2、3回したような気がします。最後の音を聞きながら空を見ると、灰色の戦闘機特有の三角形の翼がはっきり見えました。児童は『うるさい』『怖い』などと口にしていました」 同教員は地図で確認しながら「戦闘機は北東の方向から南西の方向へ飛んでいきました。岩手県大船渡市のほうから宮城県の唐桑半島へ抜けていったようです」と