コラム「希望は、商店街!」でもおなじみの中島岳志さんは、北海道札幌市に暮らし、地元の発寒(はっさむ)商店街の人たちとともに「カフェ・ハチャム」を運営しています。ここは、誰もが気軽に立ち寄れて、ときには地元住民が主役のイベントも開催されるコミュニティカフェ。かつて、シャッター通りと化していた発寒商店街に、活気を取り戻す拠点となっています。中島さんが、カフェ・ハチャムを始めた理由は、人々が支え合う「社会的包摂」を再構築することでした。カフェ・ハチャムの成り立ちをたどりつつ、社会的包摂の意義について語っていただきました。 中島岳志(なかじま たけし) 中島岳志(なかじま たけし)1975年生まれ。北海道大学准教授。専門は南アジア地域研究、近代政治思想史。『ヒンドゥー・ナショナリズム』(中公新書ラクレ)、『中村屋のボース─インド独立戦争と近代日本のアジア主義』(白水社)、『パール判事─東京裁判批判