関西広域連合(連合長=井戸敏三兵庫県知事)は2日、大阪市内で会合を開き、「道州制のあり方研究会」を発足させた。当初は名称を「広域行政システムのあり方研究会」とする予定だったが、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が道州制に特化して議論すべきだと反対、他の首長も賛同し急遽(きゅうきょ)変更された。 橋下氏は会合冒頭、「道州制を正面から議論せず、(道州制以外の)違う形を検討しても意味がない」として反対を表明。竹山修身堺市長も「設置目的にきちんと『道州制を視野に入れて』と書いてほしい」と発言したのに対し、嘉田由紀子滋賀県知事は「私は(もとの名称に)賛成です」と応戦、いきなり議論が紛糾した。 その後も維新幹事長の松井一郎大阪府知事が「道州制ありきで、その問題点を詰めていくべきだ」と述べるなど、橋下氏に賛意を示す首長が続出したため、研究会の論点にあがっていた、府県が併存する形や広域連合を活用した先行