大阪都構想の案をつくる法定協議会へ委員を出さずに流会を狙う大阪市議会の対応について、大阪市の橋下徹市長(大阪維新の会代表)は2日、「規約に違反しており法定協への完全な妨害だ」と批判した。一方、都構想案が議会で可決される見通しはなく、住民投票に向け「あらゆる方法を残す」として首長の権限だけで決める専決処分に踏み切る可能性を示唆した。市役所で記者団に語った。 自民、公明、民主系、共産の4会派が多数を占める市議会は2日午後、議会運営委員会を開き、法定協に委員を出さないことを決めた。維新は大阪府議会の法定協委員のうち公明党の2人を維新に差し替え、3日に法定協を開く方針。橋下氏は維新側の出席だけで法定協を再開することに「ルールに基づいて委員を選ぶのが政治。まったく問題ない」と強調した。 市議会の野党4会派は臨時市議会の開催を求めているが、橋下氏は「意味がない」として拒否する考えを示した。