3年前の夏を、私は最悪の気持ちで過ごした。 それは、2016年7月26日、相模原の障害者施設で19人が殺害されるという事件が起きたからである。 「障害者は不幸を作ることしかできません」 衆院議長に宛てた手紙にそう綴った植松聖被告は「私は障害者総勢470名を抹殺することができます」と冒頭に書き、それが「革命」であり、「世界経済の活性化」、また「本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐ」ためのものだと訴えた。そんな手紙を送ったのち、彼はあの凄惨すぎる事件を起こした。 事件から2ヶ月後、アナウンサーの長谷川豊氏はブログで以下のように書いた。 「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ!」 ブログは大炎上し、長谷川氏は仕事を失ったがその後「日本維新の会」の公認候補となった。そうして17年の衆院選に出馬し、落選。19年1月に再び日本維新の会の公認候補となるものの、