世界中で問題にされている食品ロスのうち、約45パーセントは農作物で、保管と流通の段階で傷んでしまうものが多いためだという。とくにサプライチェーンが整っていない発展途上国では損失が大きい。だが従来の薬剤を使った殺菌はコストも手間もかかり、しかも環境や健康への問題があり消費者に敬遠される。そこで注目されているのがプラズマだ。九州大学の技術を使ったスタートアップ「タベテク」は、薬剤処理や洗浄などを必要とせず、柑橘類を長期保存できるプラズマ殺菌装置を製品化した。 柑橘類の保管庫にこの装置を置くと、大気圧プラズマが個々の柑橘類を包み込み表面を殺菌する。同時にオゾンが柑橘類内部の抗酸化活性を促し、自ら鮮度を保とうとする力が働く。これにより、たとえばミカンなら3週間経っても見た目や味に変化がなく、ほとんどカビが生えない。Sサイズのダンボール箱ぐらいのサイズで、稼働は1日に2時間ほどでよく、冷蔵設備は必要
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