水は何世紀にもわたって、私たち人間の渇きを癒してくれてきた。だが、最近では数多くの広告が私たちに、「水では十分ではない。スポーツドリンクを飲むべきだ」と言っているようにみえる。 スポーツドリンクには、水には含まれていないものが加えられている。その追加された成分が「身体活動のパフォーマンスを向上させる」というが、水より値段が高くなる原因と考えられるそれらは、追加のコストに見合うだけのものだろうか? 「砂糖」を多く含んでいる 水が大半を占めるスポーツドリンクの多くには、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が結合したショ糖(スクロース)が主成分の砂糖が、6~8%程度、含まれている。 スポーツドリンクに砂糖(炭水化物)を入れるのは、私たちの体は運動中、燃料として砂糖を使うからだ。例えばドーナツのようなものを食べながらランニングをしているのでもない限り、体は筋肉と肝臓にグリコーゲンとして貯蔵