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ブックマーク / d.hatena.ne.jp (349)

  • レヴィ=ストロースと政治 - heuristic ways

    今年の11月にレヴィ=ストロース氏の訃報が新聞各紙で報じられたとき、不思議だったのは、「レビストロース」という表記が多かったこと。『生のものと火にかけたもの』に引っかけて言えば、あたかもそれは、「レヴィ=ストロース」という生のもの(表記)を、日語という火にかけて、「レビストロース」という料理にした、とでもいうような感じだった。 私は『悲しき南回帰線』(『悲しき熱帯』)を断片的に読んだくらいで、特に何の感慨もなかったのだが、以前、渡辺公三『レヴィ=ストロース――構造』(現代思想の冒険者たち、1996年)を読んだとき、レヴィ=ストロース氏が若い頃にマルクス主義に親しんでいたことや、南北アメリカの先住民の神話の問題に取り組んでいたことを知り、そのあたりのことが引っかかっていた。  先日書店に行ったとき、渡辺公三『闘うレヴィ=ストロース』(平凡社新書、2009年)というが出ていたので、興味

    hyougen
    hyougen 2009/12/17
  • 空想書店 書肆紅屋

    東京メトロ東西線に乗り込んで早稲田駅に到着。早稲田青空古祭の会場である穴八幡宮へダッシュをしよう思ったら、ちょうど学生が帰るところで駅が混雑。逆行しながら急いで地上に出たのが午後6時をちょっと過ぎたころ。昔、ほぼ同じ時間の初日に駆けつけたら、雨が上がっているのに中止のアナウンスを聞いた時の虚脱感を思い出してしまった。たしか、中止が決まってから台風が通り過ぎてしまったはずだ。今日は風が心地よくて過ごしやすい気候。時間があまりないので会場の下にある文庫、新書コーナーはざっと見て、急な階段を上り境内に急ぐ。テントが張られた会場は、学生と帰りがけのサラリーマンがお客さんの中心といったところか。電灯の明かりをたよりに棚を順番に見ていく。風が少しずつ強くなってきてテントを揺らす。ちょっと寒く感じてきた。 そろそろ片付けがはじまりそうになったので帳場へ行くことにした。いこい書房さんのを2冊買うこと

  • 出版業界の事業仕分け - 空想書店 書肆紅屋

    今日、行政刷新会議の「事業仕分け」が9日間の全日程を終えた。久しぶりにニュース番組を真剣に見ることになったのだが、そこで思いついたのが、これを出版業界に当てはめるとどうなるかということ。もちろん、出版業界に税金が投入されたわけではないし、言論・出版の自由という憲法でも保障されたものがあるだから公権力が介入するのは好ましくはないことだ。 それは重々承知の上でのことなのだが、1970年代ごろか、せいぜい1980年代までのが売れていたころの制度や商習慣が残る出版流通は、ここ10年ほどその制度によってかえって自壊作用が働いているとか思えないように感じられる。スピーディーかつドラスティックに制度を変えないと、このままでは生き残ることができないのではないだろうか。そこで勝手にひとり出版刷新会議で判定をしてみました。 ■再販売価格維持制度(定価販売):雑誌、書籍とも時限再販に見直し■委託制:雑誌は存続

    hyougen
    hyougen 2009/12/03
  • iPhoneアプリ開発者があえて言う。iPhoneは終わる。 - 医者を志す妻を応援する夫の日記

    私は、もともとWindows開発者(.NET)で、パッケージ基幹業務アプリケーションのベンダーで働いていました。同時に、家ではWeb開発をやっていました。最近は、フリーランスになって、iPhoneアプリ開発がメインになっています。ところが、iPhoneアプリ開発の比重が高まるにつれ、そのことに対する不安感が大きくなってきました。最近では、iPhoneアプリ開発の比重を減らすにはどうすればいいのか考えています。 iPhone 3GSが出てから、かなり売れてるみたいですね。私の住む熊ではiPhoneユーザーはまだまだ少ないと思いますが、企業、団体、個人によるiPhoneアプリ開発に対する関心が高まっているのを感じています。東京あたりに行くとiPhoneアプリ開発者がゴロゴロいると聞きますが、熊や福岡では開発者が足りていない状況です。 このような状況で、なぜ私がiPhoneアプリ開発の比重を

  • iPhoneのTODO管理アプリを30本ほど試して、7本ほど紹介してみる。 - このブログは証明できない。

    次女の七五三のお参りに行って、お昼に回転寿しをべてきました。100円の皿しかべないという不殺の誓い(ころさずのちかい)を守れたでござるよ。それにしても、回転寿しで同じネタを2皿べたら負けた気分になるのは私だけでしょうか。10皿くらいしかべないので、1,000円くらいです。横浜に出張に行ったとき、どの店も普通のランチが最低1,000円するのに衝撃を受けて、マクドナルドで200円で済ませてた思い出がよみがえりました。 そんな私ですから、iPhoneアプリの115円は非常に高価なわけです。iPhoneでTODO管理したいけれど、なるべくなら無料で済ませたい。そんな前提ではじめましょう。とりあえず、無料アプリ(有料アプリのLite版を含む)を30ほど触ってみました。そのうち、有料アプリも含めて気になった7ほどカンタンに紹介してみます。 domo Todo+ domo Todo+ 350

    iPhoneのTODO管理アプリを30本ほど試して、7本ほど紹介してみる。 - このブログは証明できない。
  • 映画を体系的に理解するための7作品 - ハックルベリーに会いに行く

    はじめに最近クリエイター志望の若者と話す機会が多いのだけれど、そこで気づかされるのは、彼らの中に過去の映画(特に80年代以前の作品)を見たことのあるという人が、驚くほど少ないことだ。例えば「キューブリックをどう思う?」と聞くと、「キューブリックって誰ですか?」という答えが返ってくる。「デ・ニーロの映画で何が一番好き?」と聞くと、「見たことがありません」と言われてしまう。「ではきみは、昔の映画を見たことがあるの?」と聞くと、たいていが「テレビでやっていたものくらいなら……」という答えしか返ってこない。 今の若い人の間では、映画を体系的にとらえようという人は少ないようだ。見るのは専ら近年の話題作ばかりで、歴史を辿ってみたり、系譜をひもといてジャンルごと理解しようとする人はほとんどいない。これは、ちょっと由々しき問題だと思わされた。映画は、もう長いこと(20世紀の早い時期から)エンターテインメン

  • 『現代芸術自主補講講座』(黒瀬陽平、藤城嘘、谷口創)レビュー02 - 原田裕規 / Yuki HARADA (1989~)

    21:10 先日の記事の続きです。2009年11月23日慶應義塾大学三田キャンパスで行なわれた『現代芸術自主補講講座』(黒瀬陽平、藤城嘘、谷口創の三氏によるトークイベント)に行ってきた。今日もまた「書き連ねる作業」から。 このイベントは慶應の学祭の中で開催されたのだが、そこで行なわれている、掲示板の宣伝スペースを大手サークルらが買収していることで生まれる「誤配」に再度触れて、(ここでは)「祭りとしてのアーキテクチャが硬直している」という指摘からこの日の補講はスタート。 前半は藤城嘘さん、谷口創さんによる活動紹介が行なわれ、後半では主に黒瀬さんのトークが中心だった。 藤城さんの活動(と展望)についてどれほど書いていいのか分からないので、あまり書かないがその話の主はポストポッパーズとカオスラウンジの紹介で、その大元の説明が「一般人に理解されないオタク的コンプレックス」だったのは意外、というか不

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    hyougen 2009/11/25
  • The Red Diptych

    ようこそゲストさん ブログトップ 記事一覧 ログイン無料ブログ開設 The Red Diptych

  • 『現代芸術自主補講講座』(黒瀬陽平、藤城嘘、谷口創)レビュー01 - 原田裕規 / Yuki HARADA (1989~)

    14:24 昨日『現代芸術自主補講講座』(黒瀬陽平、藤城嘘、谷口創の三氏によるトークイベント)に行ってきた。タイトルを「01」としたのは後日続きを書くかもしれないからです。 展望型のトークだったので面白かった話が断片的にあるので書きつらねる作業から。 まずはニコニコ動画がライトオタクを生み出しているという指摘(濱野智史さん)から。これは現象的には例えばアニメも見るがファッションも好きで文学にも精通し美術を語れる人が出現するという状況を指していて、それは「タグ」というメタデータの元で全く異なるコンテンツ同士が認知科学的に横滑りしていくことから生じる。つまり何かある特定のキーワードの元に「そのキーワードだけ」の理由でワードからワードへ移り当然ジャンルの横断も無自覚的に行われることが増殖するということだと思う。 そうした状況の上では「ジャンル」という厚い壁を「タグ」という「システム」が容易に乗り

  • コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記

    たとえば私の故郷の近くに米沢市という町があるのだが、たいそうでっかい流通団地があり、それこそちょっと前まではたくさんの派遣労働者を抱えて半導体やらテレビの部品やらを作って羽振りがよかったのだけれど、金融バブルが弾けて輸出産業がぽしゃってからはどこも虫の息であってハローワークはぎゅうぎゅう状態。 工場近辺にあるコンビニも、今まで派遣のあんちゃんが、弁当やらチュウハイやらをどかどか買いこんでくれたのだが、こんな状況であるために同様に虫の息……という噂を耳にしていた。まあどこの地方でも転がっている話である。 車を脚のように使う田舎にあってはこの厳しい時代、定価で売りつけるコンビニなんて利用する人は減る一方で、この辺鄙な田舎である南陽市にすらイオン系の24時間スーパーができたこともあり、コンビニ討ち死にの風景がそこかしこで見られるわけだが、これもよく聞く話である。潰れたコンビニの建物に千円床屋や中

    コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記
  • オーディオマニアの行き着く先(中編) - pithecanthropus collectus(蒐集原人)

    マニア訪問普段は過疎ってるブログに、前編だけでたくさんのブックマークがつき、とてもありがたいことだと思う。いくつか批判的なご意見もあるようだが、まあ、それも無理はないだろう。批判されるべき点があるとすれば、それはYさんの行動ではなく、それを正しく伝えられないおれの文章力の方だ。その点ははっきりさせておきたい。今回部屋を見せていただいたYさんの名誉のために言っておくが、かれはおかしな人でもなんでもないよ。仕事はキチンとこなし、年齢相応かそれ以上の役職にも就き、優しい奥さんと一緒に趣味(オーディオとかね)を楽しみながら、充実した生活を送っている。ただ、普通のひとより経済的に恵まれていて、なおかつ奥さんの理解もあることから、一般の常識よりもたくさんのお金をオーディオやその他の趣味に注ぎ込むことが出来ているのだ。中編に行く前にいちおう確認しておくと、おれはこの記事でオーディマニアを批判するつもりな

  • オーディオマニアの行き着く先(前編) - pithecanthropus collectus(蒐集原人)

    マニア訪問ある日、旧知の編集者H氏と浅草のもつ焼き屋で打ち合わせをしていたときのことだ。世の中にはいろんなコレクターやマニアがいるよね〜、と、おれは酒の席ではだいたいいつもそんな話ばっかりしているのだが、この日もやっぱりそういう話になった。すると、その編集者H氏は「ぼくの知り合いにものすごいオーディオマニアの人がいるんですよ」というではないか。そういえば、先日読んだ罪山さんのエントリ「めくるめくオーディオカルトの世界」シリーズがやたらとおもしろかったので、その話をしてみた。めくるめくオーディオカルトの世界めくるめくオーディオカルトの世界2 オーディオカルトの極北?! ローゼンクランツの世界めくるめくオーディオカルトの世界3 中島みゆき様が、ガラス制CD発売めくるめくオーディオカルトの世界4 マイナスイオンオーディオの世界すると編集者H氏はこう言った。「でもねえ、その人はかなりオーディオにお

    hyougen
    hyougen 2009/11/18
  • 金と芸術、それと人生のお話 - 小説家やんじのんの雑記

    ついったーで呟いていたら @bornfromsilence さんから反応があってより考えることに。そのログとして。 ま、ざっと背景的な情報をまとめておくと、まずは俺が自分の小説サイト での トライバルレース 第二巻「予言」 の連載を、見切り発車でやってしまったことについての呟きから、連想としては週刊とかで連載を強いられるマンガ家とかの状況へといき、以下のような感じ。 jinon: 今回は完成を待たずに連載開始しちゃったけど、やっぱおれには会わないスタイルだわー、ってか、間に合うように頑張れという話なんだけど…。なおさんといかんところがたくさんや…。 http://twitter.com/jinon/statuses/5733777488jinon: みんな金と表現との狭間で頑張ってきたんだけど、来そういうのってどうでもよいでしょ、生きるために過ぎない。作品のためじゃなくて。ただ、その摩擦

  • ドロップシッピングサイトを比較してついでにまとめてみる - Try and Error! Store!!

    的に、ファッション系に強いかどうか自分のお店が持ちたい - Try and Error! Store!!の願いが叶うようなところはないのか・・・と意識して考察して行きました。(合計4社)  リアルドロップシッピング先日買ったでメインで紹介されていたサイト。 (レビューはこちら)ドロップシッピングを研究するために - Try and Error! Store!! 「衣料系商品内容」ん〜。結局のところ。レディースは、レギンス・ソックス系くらいで、あとはコスプレ衣装なのか。扱いは。 アクセサリーは、シャネルとかの平行輸入品がほとんどで、リングとネックレスがちょっとある感じですね。あと腕時計。正直自分が描いていた婦人衣料にはほど遠い内容だった。 「雑感」まぁ実際に無料で出来る所は良さそうだし、まっとうにやっている感じはする。実際に利益が出ているひともいるようだ。 このサイトだけみてると、すん

  • 最低限の生活へ再到達できないやつはみな死ねと - 虹釜太郎 パリペキンレコーズ

    何人かの知り合いがBIっていいますけどねそんなの絶対無理ですからってはき捨てるように言ったある人物はこんこんとやさしくそれは無理なんですよと説明してくれた しかし 収入がないと/少ないとどんなに安い家賃のとこでも賃貸してくれず家賃が1日遅れただけで保証人に連絡するような大家たちや狂人が同じアパートに住んでいても上記の理由で引っ越すこともできない年収80万以下の人間に対してさえ約束したギャラを支払わないある業界とか自殺なんてありえないと思ってる自分でさえそうするしかないってとこまで数えきれないくらい ・・・・・狂人に毎日毎日騒音筒抜けのアパートで1日10数時間絶叫されてみ  それで他の不動産屋行ってもあなたは収入ないからだめと何10件も断られてみ ついでに身体壊して救急車で運ばれた時に個室しかあいてないからいまココでこの救急車内で入院する診断が出た場合入院費1日1万5千円払うのを約束しろ約束

    hyougen
    hyougen 2009/11/13
  • 超やばい! サウスパーク「Whale Whores」 - 深町秋生の序二段日記

    高橋ヨシキ所長の某つぶやきから知ったのだが、13シーズンの11回目「Whale Whores」の話が超やばすぎて腹抱えて笑った。 なんとあの日のイルカ狩りが登場。全米中のイルカを殺戮しまくるというすばらしい話。 「ファック・ユー、ドルフィン!!」とハッピ姿の日男がブスブスと銛でぶっ刺していくのだが、イルカ憎しのあまり、フットボールチームのマイアミ・ドルフィンズの選手までぶっ殺してしまうのであった。日の鳩山首相も「ファック・ユー、ドルフィン!!」と中指を立ててしまう始末! さあ、どうする日米関係。普天間基地なんてこれに比べりゃ目じゃないぜ……というあらすじ。義憤に駆られたスタンはシーシェパードに入り、凶悪な武装組織に育成し、日人狩りに出るのだった。これには鳩山首相もカンカンだ!! 友愛精神はかけらもない。 今さらサウスパークが危険なのはわかってるつもりだったけど、ここまでやるか。残虐

    超やばい! サウスパーク「Whale Whores」 - 深町秋生の序二段日記
  • プロダクトデザインの学生は深澤直人を真似してはいけない。 - komipibuDAYS

    もう先々週になるかな、深澤直人さんと藤井保さんの写真集、「THE OUTLINE」の出版記念のお二人のトークショーに行って来ました。 デザイン業界では「深澤教だ」なんていって揶揄する声も聞こえますが、僕は好きですよ。Naoto Fukasawa。トークショーの内容は主に概念とリアルの差、物体と空間のきわの考え方についてお二人が意見交換をするような内容でした。かたちのきわを消す写真表現、きわを象徴したアイコニックなかたちを表現したプロダクト、様々なケース、価値観を織り交ぜられた刺激的なトークショーでした。 藤井さんの話の中では「作品には受け手が様々な解釈を出来るよう余地を残したい。なぜならその方が文化として豊かだと思うからです」という言葉が印象に残りました。このフレーズに私自身凄く共感して、更に、言葉をじっくりと選びながら話される藤井さん自身の味のある語り口にもぐいぐい引き込まれてしまいまし

  • 「俺の邪悪なメモ」跡地

  • 白木栄世著『美術教育にもの申す−村上隆らの挑戦−』を読んだ(日本の美術制度について) - 原田裕規 / Yuki HARADA (1989~)

    03:22大学の図書館にて、武蔵野美術大学芸術文化学科卒業生白木栄世さんの卒業論文『美術教育にもの申す−村上隆らの挑戦−』を読んだ。自ら置かれた立場によるシンパシーもさることながら、その具体的かつ実存的な批評言語に憧れ、共感した。執筆者の白木さんとは直接の面識はないものの、この論文の内容から察するに白木さんは・東京藝術大学受験による浪人経験がある・その後武蔵野美術大学芸術文化学科に入学した・自らも通った美術予備校での講師経験がある等等、筆者自身とのこれらの共通項も含め、また、ある意味美術を志す美術界の卵たちにとっても基底のところでは深く共感できる具体的な言葉が選ばれ、執筆者の経験も交えて「分からせる」ために語られており、うんうん頷きながら拝読した(これらの理由から、じっさいに入学してみて、それまでの暗く長い受験生活の果てにであった「美術大学」への払拭し難い違和感を考えている友達に勧めたいと

  • 肉体は悲し、嗚呼、我はすべての書籍をデジタル化せり - vous_pouvez_entrerの日記

    hyougen
    hyougen 2009/08/23