朝日新聞社は、編集委員の峯村健司記者(47)が安倍晋三元首相にインタビューした雑誌社に対し、発売前に誌面を見せるよう求めたとして、停職1カ月の懲戒処分とすることを決めた。同社が7日付の紙面で明らかにした。編集委員の職も解くという。 同社によると、週刊ダイヤモンド編集部が3月9日に外交や安全保障をテーマにしたインタビューを安倍元首相に実施。翌日、峯村記者が副編集長の携帯電話に連絡し、「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている。私が全ての顧問を引き受けている」「とりあえず、ゲラ(誌面)を見せてください」などと要求した。しかし、副編集長が断ったため、峯村記者は安倍元首相の事務所とやりとりするように伝えたという。記事は3月26日号(3月22日発売)に掲載された。 その後、ダイヤモンド編集部から「威圧的な言動で社員に強い精神的ストレスをもたらした」と抗議を受け、朝日新聞が調査を実施した。峯