新入社員にとって、社会人になった実感も持てるのが、うれしい初月給。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、昨年の大卒初任給の平均は20万2000円(額面)。前年比2.3%増で初めて20万円の大台に乗った。今年は景気が回復基調にあり、調査平均が20万円台を再び割り込むことはないだろう。 だが、喜びに水を差すようでもあえて問いたい。初任給20万円は高すぎないか? 今年4月の平日は20日間。ということは日給1万円。就業時間が9時から5時までで、休憩が1時間とすると、実勤7時間で割ると時給は1428円になる。今どき、そんなボロいアルバイトがどこにある? 厚生労働省のモデル年金は月額23万1648円(昨年度)だが、これは夫婦2人分の支給額。妻の国民年金分6万6008円を差し引くと、夫1人だけでもらえる金額は16万5640円しかない。 「プレジデント」(プレジデント社/07年12月号)によると、世界
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