メモリ技術総覧セミナー(低電力メモリ、SSD、各種インタフェース) 前回触れたように,業務用ゲーム機「ドンキーコング」の回路を母体として,ファミリーコンピュータ(ファミコン)の開発が始動した。外観デザインなど具体的な製品イメージのないまま,リコーと共同でLSIの開発を始めた。CPUには,リコーがライセンス権をもつ米Rockwell社の8ビット・マイコンの6502を採用した。業務用ゲーム機のソフト開発で Z80に慣れていた開発スタッフには,当初戸惑いがあった。そこへ,6502を知りつくしている新入社員がスタッフに加わり,開発ピッチが加速していった。 (本記事は,『日経エレクトロニクス』,1994年12月19日号,pp.123-125から転載しました。内容は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります) 業務用ゲーム機の「ドンキーコング」の技術を基に家庭用テレビ・ゲーム機を開発する