花王は11月12日、塗るだけでほうれい線を目立たなくする、新しい化粧技術を開発したと発表した。特定のポリマーによって頬のたるみを物理的に持ち上げることで、ほうれい線が平均約1ミリ浅くなることが分かったという。開発した技術を今後の商品開発に応用し、ほうれい線に悩む人のニーズに対応していく。 加齢とともに目立つようになるほうれい線は、顔の他の部分のしわと比べても深く、重力によるたるみによって影が強調されやすいことから、ファンデーションやコンシーラーでカバーすることが難しい。そのため、特に女性で悩む人が多い。 そこで同社は、頬のたるみを手で持ち上げるとほうれい線が目立たなくなることに注目し、物理的にその状態をつくるメークアップ技術を開発した。 使用したのは、乾燥すると収縮して膜を作る性質がある、特定のポリマーを含む液体。複数の種類のポリマーで実験し、頬のたるみを持ち上げるために必要な力に相当する