大阪のメーンストリート、御堂筋の景観に関する規制緩和の動きが物議を醸している。大阪市が、デザイン性の高い広告を誘導することで都市魅力を向上させようと、これまで景観維持のためビル壁面で禁止してきた映像広告などの電子看板(デジタルサイネージ)の設置解禁に向けた検討を始めたからだ。識者からは容認する意見があがる一方、「御堂筋のイメージを損なう」と懸念する声も。都市魅力の向上か景観維持か。今年度末の結論まで議論が白熱しそうだ。世界から呼び込むには… 市は昭和57年以降、景観維持の観点から、御堂筋▽なにわ筋▽四つ橋筋▽堺筋▽土佐堀通-の5つの道路沿いのビルについて、市の要綱で「点滅または動く広告物は原則設置しない」と規制。広告の表示面積も外壁面積の10分の1以下にすることを定めている。 しかし、市は7月、世界から人、モノ、投資などを呼び込むためには都市魅力の向上が必要として、市長の諮問機関である市都