筆者は5歳の頃から4階建ての集合住宅(社宅)に住み始め、その後も学生時代を除き、高層集合住宅に親しみ、現在は横浜の超高層マンションに住んでいる。そのため、土に対するあこがれも強く、妻の実家のいわき市で「家庭菜園」をして生活のバランスをとっている。50年近くマンション暮らしをしてきた筆者にとってみても、東横線から見る武蔵小杉の町並みは、超高層マンションが林立し、ちょっと違和感を覚えものだ。どんな「まち」になっているか、現地を歩いてみた。 中原街道からはじまった町 35年くらい前、武蔵小杉駅でたびたび降りて、近くの居酒屋で呑んでいた。20代後半に競馬を趣味としていたからだ。横浜から東急東横線で武蔵小杉駅に行き、南武線に乗り換えて、かつては日本で一番長い駅名だった「東京競馬場前駅」まで行き、テンポイントやクライムカイザーの雄姿を見た。競馬は負けるのが常。負けるたびにとぼとぼと「おけら街道」を歩き
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