新型コロナウイルスの感染拡大で、スポーツ観戦やライブなど多人数が集まるイベントは、中止や延期、あるいは感染対策を実施した上での限定的な開催を余儀なくされています。日経アーキテクチュア2020年12月10日号では、特集「コロナで急転! 『スポーツ建築』の針路」を組みました。アフターコロナの視点を交えつつ、スポーツ建築の未来を展望しました。 特集の冒頭では、大規模イベントの入場制限緩和に向け、横浜スタジアムのプロ野球公式戦で、神奈川県などが10月末から実施した技術実証についてリポートしています。高精細カメラによる映像解析や、二酸化炭素濃度の測定などで観客の行動を把握し、感染防止対策につなげるのが狙いです。横浜スタジアムの藤井謙宗社長は、「コロナ禍を経験した後の『新しい観戦スタイル』を探る。野球以外の屋内外のスポーツ、コンサートなどの娯楽にも知見を生かしてもらいたい」と話します。 コロナ禍を経て