「ムサビ」、都心で勝負 旗振り役は元出光の剛腕社長武蔵野美術大学の天坊昭彦理事長に聞く2018 / 7 / 1 村上龍氏、みうらじゅん氏、リリー・フランキー氏――。絵画や造形にとどまらず個性豊かな人材を輩出してきた武蔵野美術大学が、建学以来ともいわれる改革を進めている。2019年4月には新たに「造形構想学部」を開設。それにあわせて都心にキャンパスを構え、産業界への人材供給に力を入れる。旗を振るのが、石油大手の出光興産出身の天坊昭彦理事長だ。創業家を説き伏せ、タブーといわれた株式上場を果たした「剛腕経営者」は、改革路線で歩調を合わせる長沢忠徳学長とタッグを組み、どんな大学像を描こうとしているのか。 市ケ谷駅近くのビルをキャンパスに「とにかく思い切って新しいことをやれ、とハッパをかけている」。天坊氏は来春スタートする造形構想学部に大きな期待を寄せる。 「ムサビ」の愛称で知られる武蔵野美大は19