点は取るけど守れない。残留争いに苦しむガンバ大阪の守備陣に、少しだが明るい兆しが見えてきた。GK藤ケ谷陽介(31)の復調だ。 10月20日のアウェー川崎戦。点を取り合い2―2に追いつかれた直後だった。逆襲を浴びて1対1の大ピンチを間一髪の好セーブ。1点勝ち越した終盤にも1対1の局面で止め、勝ち点3を手繰り寄せた。この試合で2得点のMF家長と並ぶ、大車輪の働きだった。 今季はキャンプ前にケガを負った。開幕には間に合ったものの失点を重ねた。4月の鹿島戦では、キックを空振りするなど5点を献上。次の試合から控えに回った。6月末に定位置に戻ったが失点は減らず、10月6日の仙台戦ではキャッチミスから相手にボールが渡ってしまい、先取点を奪われる失態もあった。 10月14日のサポーターミーティングでは、参加者から「GKの補強を考えないのか」と厳しい声も上がった。それでも、松波監督は「失点が多いチーム