鉄道写真家の草分けとして知られる広田尚敬さんが19日に80歳を迎えた。現役第一線の写真家として今も全国の鉄道を撮り続ける広田さんに、鉄道写真の魅力を聞いた。【米田堅持】 最初から電車 広田さんは東京・芝で生まれ、大学までを都心で過ごした。子供時代の遊びといえば野球か電車遊びだった。電車遊びから模型に興味を持った広田さんは、巻き尺を手に駅で車両を計って模型作りをした。しかし、駅で実際に計れる場所は限られていたことから、写真を撮影して電車のディテールを研究した。 「当時使ったカメラの一番早いシャッター速度は100分の1だから、動いている車両が止まらずぶれてしまう。だから流し撮りするしかなかった」と当時を振り返る。蒸気機関車(SL)は上野に行かないと撮れなかったことや、都心は戦前から電車が走っていたことから、主な被写体は電車だった。
![鉄道写真家:草分けの広田尚敬さん80歳に 今も先端技術でけん引 | 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e68090a50fb0c90d953e3d44b65900e35903efd9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2015%2F11%2F21%2F20151121mog00m040001000p%2F81.jpg)