アパレル大手の三陽商会は28日、経営改善の進み具合を公表した。英ブランド「バーバリー」の国内ライセンス契約が昨夏に切れ、業績不振が続いているため、来年8月までに計10ブランドを廃止し、計250カ所の売り場を閉める。ただ、抜本的な立て直し策は打ち出せていない状況だ。 同社はバーバリーの後継ブランドに「マッキントッシュ ロンドン」などを投入したが、販売に苦戦している。約250人の早期退職を実施するが業績の見通しは厳しく、追加の改善策を迫られた。 同社は30以上あるブランドのうち、来年2月末までに「ポール・スチュアートスポーツ」など8ブランドを終了。さらに成長の期待できない2ブランドもやめる方向だ。また昨年末に1478カ所あった売り場のうち、今年は80カ所、来年は170カ所を閉鎖する。保有している株式や資産の売却も進める方針だ。 同日発表した2016年1~9月期決算は、売上高が前年同期比35・0