大学受験を中心に、替え玉受験が社会問題になっている中国。「英語熱」の高まりで英語検定でも替え玉受験の組織犯罪が横行し、日本で受験して刑事事件になるケースが出ている。 昨年12月から今年1月にかけ、大阪、京都、東京で替え玉受験にかかわったとして有印私文書偽造などの罪に問われた中国人の男性被告(30)=香港在住=に京都地裁は23日、懲役2年執行猶予3年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。 被告は今年1月、京都市の会場で英語検定「IELTS(アイエルツ)」を、偽造パスポートを示し別の中国人になりすまして受験した。試験官が写真の不自然さに気づくと会場から逃げ出し、路上で取り押さえられた。昨年10月、観光ビザで入国し、この試験の翌日に帰国予定だったという。東京や大阪でもIELTSを受験していた。 公判で被告は起訴内容を認め…