いろいろ考えて、投資の話題については、5月末で筆を置くことにしたから、 1,000を超える記事の中から、これは!と思うものを60件ほど選んでみた。 この内容なら、何年経っても色あせない、って自信があるものだけを。 投資のブログとして、ご愛読いただいた方々へ感謝の想いをこめて。 出版社の方に、これを元に本を書きたいです!、と提案の意味もこめて。 株式投資は何のため? 個別株投資の意義は何か?(06/12/08) 株式投資をすることの意味(09/08/05) 株式投資は低く抑えられた給料の穴埋めに?(09/08/15) お金の使い方はむずかしい(11/03/02) 投資スタイルの探し方 自分にあった投資法を見つけよう!(05/12/04) 投資スタイルは人生のスタイルそのもの(08/09/24) 美意識や美学が大事(10/09/05) 羽生善治さんに学ぶ勝負の心得 投資に必要な才能(06/04
「TAKE 1」の連続で、とても新鮮な気持ちになれた日々。 また同じような瞬間に、出会うことができるかもしれない。 でも、初めてのときにあったはずの、言葉には言い表せない大切な何か… あの場所には、もう二度と戻れないんだろうな。 「わが生涯いひ捨てし句々、一句として辞世ならざるはなし。」 松尾芭蕉は一句一句が最期と思って詠んでいた…。 人との縁は一期一会だけど、文字で何かを表現するときも同じなんだ。 終わりが近いのを察していたのか、芭蕉の言葉が不思議と心に響いて、 とくに投資の話をブログで書くのは、「今日が最後かもしれない。」 そんな想いの込め方をしたら、最近、同じ話の繰り返しになっちゃった。 だから、整理、総まとめをして、いったん終わりにしよう。 株式投資をはじめて、11年くらい経った。 一途に追いかけて、税理士試験の簿記・財表やMBAの学位まで取った。 でも今、立ち止まって、投資につい
株式投資のやり方の1つとして、 みんながちょっとずつ出しあったお金を、金融機関がまとめて、 上場しているすべての企業の株に投資する、という金融商品がある。 ニュースや新聞で見かける日経平均・TOPIXといった指数(=インデックス)に 評価額が連動するから、「インデックス投資」なんて呼ばれ方をしている。 人の思考や感情なしで、機械的にすべての企業に投資するから、 上場企業に大きな不祥事が起きるたびに、投資家の心がモヤっとする。 今回だったら、間接的に東京電力にも投資していたわけだから…、 なんて悩むみたいだけど、気にしても仕方がないんじゃないかな。 シンプルに資金の流れだけを考えたら、倫理や道徳の問題なんて存在しない。 だって市場に出回っている株式を、投資家間で売買しているだけだから。 あなたの出したお金が、東京電力の手にわたっているわけではない。 だから、インデックス投資家が、罪を感じる
5年前の28歳の誕生日。 このブログがきっかけで、生まれて初めてメディアの取材を受けていた。 当時は大投資家、ウォーレン・バフェットさんが大好きで、 株主への手紙の翻訳記事を書いていたり、純粋な投資のブログだったんだよ。 バフェットさんへの関心は、今ではすっかりなくなってしまったけど、 あの人は、「富と幸福」について、どう語っていたのだろう? “It’s not that I want money. It’s the fun of making money and watching it grow.” 「お金が欲しいのではありません。お金を稼ぐことと、そのお金が増えていくのを見るのが楽しいのです。」 20代の頃、お金が増えていくのが嬉しかった。お金が欲しかった。 2000年の就職氷河期で、あなたは社会で通用しないのねん、と認定され、 それならお金で見返してやる!と復讐の手段に選んだのが、株
世の中のことをもっと知りたい。その初心を忘れずに。 はじめの頃はお金のことなんてどうでもよかった。 知的好奇心が、金銭欲にとって変わられないよう気をつけたい。 資産運用を通じて何を学び、何を得ようとしているのか。自問したい。 投資リターンは人生のオマケ 資産運用で得られるお金は、働いて得られる給料に比べれば、ちっぽけ。 株式投資をできるお金がある、ってことは、それ自体が裕福な証。 だから、儲かった損した、指標に勝った負けたなど、騒ぐのは愚かしい。 継続すること 株式市場は、逃げ出す人から踏みとどまる人に、お金が移動する場所だから。 たぶんお金だけに注目していたら、株価急落時に嫌になってしまうだろう。 予測は願望にすぎない 分析と呼ばれるものの前提は、今日真実であることが明日も真実であること。 私たちの脳は、数列みたいな規則性を望むけど、現実はそうならない。 だから最適な分析手法なんて存在し
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がOECDのレポートで、 「大幅に改善されたものの、新たな統治構造(ガバナンス)は依然として国際的な最良の実践例(ベストプラクティス)に沿ったものではなく、いくつかの点ではOECD の勧告、特に「年金基金ガバナンスのためのOECD ガイドライン」(OECD、2009 年)に盛り込まれている基本的な基準を満たしていない。」 と結構厳しく怒られている。 →レポートの掲載ページへ 文章が長いし漢字が多くて読みにくいから、よく分からないのだけど、 すっごく簡単にまとめると、 厚生労働省からの独立性に疑問あり。 そのせいで本来は得られるはずの利益を失っているのでは? この2つが言いたいのだろう。(間違ってたらごめんなさい) GPIFは運用資産の7割を国内債券に投資しているから、 国の借金背負わされてるんじゃないの?って見えるんだろうね。 アメリカの公的年金
ニューヨークタイムズに面白い図を見つけた。 縦軸にS&P500へ投資した年、横軸に投資資金を回収した年で、 インフレを考慮して何%のリターンが得られたか?表にしたもの。 ↓の画像をクリックして、該当記事に目を通してみてね。英文短いから大丈夫。 解釈は人それぞれだろうけど、私はこれを見て、 投資期間20年までは、売買のタイミングは大事 老後のための積み立て投資なら、45歳くらいまでに終えたい と思った。もちろん、過去と同じ未来が繰り返されるなら、という前提だけどね。 でも、タイミングが大事とはいえ、その良し悪しは後にならないと分からない。 タイミングなんて投資に限らず、人生でも同じこと。 「人間死ぬまでは、幸運な人とは呼んでも幸福な人と申すのは差し控えねばなりません。」---ヘロドトス「歴史」より、ソロンがクロイソス王を諭したくだり 最近「生まれてきた時代が悪かった」みたいなことを言う学
昨年末の税制改正大綱で、法人税率5%引き下げが盛り込まれた。 これで春頃、業績の下方修正する企業が出てくるんじゃないの?という話。 税効果会計って会計処理の部分で(←これを理解するのが超・難しい…)、 B/Sの繰延税金資産・負債とP/Lの法人税等調整額に影響がある。 難しいから話を極限までシンプルにすると、 繰延税金資産は「翌期以降の税金割引予定額」みたいなもの。 たとえば税率40%だから、この先400円の割引が受けられると思って、繰延税金資産に400円を計上。 でも、税率が35%になると割引額は350円。50円は資産として認められない。 「法人税等調整額/繰延税金資産」って仕訳で資産を取り崩し。 法人税等調整額の増加→当期純利益の減少。 この一連の流れで、業績への影響が大きくなる企業は、 税制改正法案が国会で可決される3月頃、業績下方修正の発表があるかも。 ※税効果会計の分かりや
今朝の日経新聞に 「米メリルリンチで長年ストラテジストを務めたリチャード・バーンスタイン氏が退社に当たって書いた「二十年間で学んだ十の投資指針」と題するリポートが話題になっている。」 と記事があり、10個のうち3つが紹介されていたが、残りの7個が知りたい! というわけで見つけてきて適当に訳してみた。(※原文は続きに)1.値上がり益より配当の方が重要だ。 2.株式市場で使われる指標はほとんど役に立たない。 3.投資家は気が短すぎる。デイトレードは運頼みだ。 4.強気相場はリスク回避と資産の過小評価でできている。 5.リスク分散は資産の種類の数ではなく、その相関関係によって決まる。 6.貸借対照表が損益計算書やキャッシュフロー計算書よりも重要だ。 7.投資家は一般会計原則(GAAP)に強く注目すべきだ。 8.投資家は少ない資本の提供者であれ。資本収益は資本が少ない時に最大になる。 9.投資家は
株主資本コストの計算に出てくる株式リスクプレミアムが気になった。 なんかいつも何%にするのがいいのか分からなくなるんだよね。 期間の取り方によってはマイナスになっちゃったりするじゃない?Re=Rf+β×(Rm-Rf) Re: 株主資本コスト Rf: 安全資産の投資収益率(10年国債利回り) Rm: 株式市場全体の期待利回り Rm-Rf: 株式リスクプレミアム β: インデックスに対する対象会社のリスクで手元の本をかき集めて何%使ってるのかまとめてみた。[随時追加予定]・1966年から2001年までの市場リスク・プレミアムを東証株価指数(TOPIX)と10年国債利回りから計算すると、3.8%となります。 ---渡辺茂「ケースと図解で学ぶ企業価値評価」P67・日本では、5~5.5%をマーケット・リスクプレミアムとすることが多いようです。 ---石野雄一「道具としてのファイナンス」P1
ジャネット・ロウ「バフェットの投資原則」が3年ぶりの改訂。 バフェットさんの様々な発言をテーマ別にくくって紹介している名言集っぽい本。 この本の良いところは、発言の出典がすべて記載されているとこ。 ネットで検索すると原文が見つかったりする所が、バフェット好きには嬉しい♪ 春に発売された同系統の「バフェットの教訓」よりもこっちの方がオススメだよ。 残念ながら、バフェットさん本人によって書かれた本は存在しない。 だから、英語が堪能な方は、 ☆バークシャー・ハサウェイのWarren Buffett's Letters を原文で読むべきである。 それが無理なら日本語訳で、経営や投資など分野ごとに分類された ☆「バフェットからの手紙」1,680円 を読み、日本語訳が世に出回っていない最新の手紙は、私の適当な部分訳を(笑) ※2007年度版全訳は「ブログ:戦略的ハイテク株投資」をぜひご覧あれ バフェッ
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