ランダムサンプリング(random sampling: 無作為標本抽出)とは被験者をある母集団からランダム(無作為)に抽出(サンプリング)するということを意味しており,ランダム割付とは被験者を各要因・各水準に割り当てる操作である。例えば,宮教大の学生(母集団)の生活実態を調べたいときに,全員を調べ上げる(全数調査)ことは大変なので,宮教大の学生の中から無作為に被調査者を選ぶような手法(標本調査)がランダムサンプリングとなっている。ただし,調査目的が日本の大学生(母集団)の生活実態調査であるならば,上記の標本データより示された結果には一般的妥当性の問題が生じる可能性もある(キーワード:世界,母集団,標本)。 このような場合は,ランダムサンプリングではなく便宜的なサンプリングと呼ぶべきである。 近代統計学の基本的な考えは, 母集団と標本を区別することにあるといわれている。 標本にもとづいて計算