経済産業省は27日、2035年ごろをめどに官民で次世代の国産旅客機の開発を進めると明らかにした。三菱重工業が撤退した「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の反省を踏まえ、1社ではなく複数社による開発を促す。経産省は研究費用のほか、技術の規格づくりや部材の安定調達などを幅広く支援する。経産省が同日の産業構造審議会で「航空機産業戦略」の新たな案を示した。岩田和親経済産業副大臣は冒頭で「部品

三菱重工業(7011)は、ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を中止する方針を固めた。近く正式発表する。同社は取材に対し「開発を中止した事実はない」とコメントした。国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」を取得しても事業として成立しないため、これ以上の投資は難しいと判断した。スペースジェットの開発で得た知見は、日本と英国、イタリアの3カ国で共同開発する次期戦闘機などに生かす。 *開発中止を正式発表。記事はこちら。 三菱重工は「一旦立ち止まる」との表現で、スペースジェットの開発を2020年10月30日 に事実上凍結。関係者によると、TC取得に関する費用は今後も数千億円規模でかかる見通しで、開発を続けても事業として成立しないとの結論に至ったという。 スペースジェットの納期は当初、2013年だった。2008年に開発がスタートし、納期は6度もの延期で2021年度以降として
とても長くなりました。10,000字を超えています。 途中で読み疲れちゃうようだったら、ブックマークなどを利用して、分けて読んでいただけると幸いです。 なにがあったのか、まず事実関係を確認「売れなかった」からではない。一部の論者は「MRJはユーザーのニーズに合っていないから失敗した」とかいう誤解をしているようですが、そうではありません。ニーズに合っていたか、よい飛行機だったか、という問題ではないのです。旅客機の開発はお金と時間がかかるので、最初に「見込み客」との契約を行い、それが成立した時点で開発を決定するのです。この顧客を「ローンチ・カストマー」と言います。 MRJの場合、ローンチ・カストマーは全日空でしたが、開発が進むにつれて海外からの発注も獲得しており、将来的に採算がとれるかどうかは別として、「顧客ニーズに合わない」的外れの製品ではありませんでした。 もちろん、これから開発する飛行機
三菱重工業(7011)が国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を事実上凍結して2年が過ぎた。2020年10月30日に、「一旦立ち止まる」と独特の表現で明らかにし、国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」の取得に必要な文書作成は続けるものの、飛行試験は中断。6度もの延期で2021年度以降としていた納期は、泉澤清次社長が「設定していない」と、この時点で未完の航空機になる可能性が高まっていた。 2019年のパリ航空ショー出展を終えル・ブルジェ空港を離陸する三菱スペースジェットの飛行試験3号機。すでに解体済みだ=19年6月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 11月1日に発表した2022年4-9月期(23年3月期第2四半期)決算では、「SpaceJetの開発減速に係る偶発負債」に言及。「当社は、新型コロナウイルス感染
国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット」について、三菱重工業は開発費をさらに削減する方針を固めました。「2021年度以降」としている初号機の納入の見通しが一層不透明な状況になっています。 すでに今年度の開発費を従来の半分程度に減らすなど開発体制を大幅に縮小していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が長引き航空機需要の回復が見通せないほか、アメリカでの飛行試験も中断を余儀なくされています。 このため三菱重工業は、機体の安全性を証明する「型式証明」の取得に向けた作業は続けるものの、来年度以降の開発費を一段と削減する方針で、来週発表する中長期の経営計画に合わせて明らかにすることにしています。 これによって、「2021年度以降」としている初号機の納入の見通しも一層不透明な状況になりました。 スペースジェットは国産初のジェット旅客機で、日本の航空機産業を育成するプロジェクトとして大きな
三菱重工業が国産初のジェット旅客機スペースジェット(旧MRJ)の開発費や人員を大幅に削減し、事業を凍結する方向で最終調整していることが22日、複数の関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの流行が直撃し、納入先の航空会社の需要回復が当面見込めないと判断した。巨額の開発費を投じ、官民で約半世紀ぶりの国産旅客機を目指したが、ノウハウ不足で6度納期を延期していた。国の産業政策にも大きな打撃となりそうだ。 30日に発表する中期経営計画で詳細を説明する。今後は航空需要の動向を見ながら、事業を再開するかどうかを検討するとみられる。
三菱重工業は5月11日の決算発表で、三菱スペースジェットの開発計画の見直しを公表した。新型コロナウイルスにより、航空業界が打撃を受けている特殊な状況であるとは言え、これまで6回も納入を延期してきた上の発表である。 一方、ホンダジェットは2017年、2018年に続き、2019年も同カテゴリー内販売数世界一となった。 これまでも、三菱スペースジェットの苦境とホンダジェットの成功という対比がなされてきたが、ホンダの成功が際立って見えているのは事実であろう。 しかし、「三菱は苦戦、ホンダは世界一の大成功」というイメージは、一面ではそう見えるものの、事実を正しく反映しているものではない。 両者の現状を比べその実態を明らかにしたい。 三菱重工の現状 三菱重工のスペースジェットは、これまでも型式証明取得の遅れから販売に入れず、苦しい状況であった。今回、新型コロナウイルス感染症の広がりによる航空不況の影響
三菱重工業は5月11日、子会社の三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の開発費について、今年度は前年度の半分にあたる600億円程度に圧縮する方針を明らかにし、また、北米市場向けの70席クラス「M100」は検討作業を見合わせ、新型コロナウイルス収束後の市場動向を見極める様です。 このニュースを見るとM100のプログラムがキャンセルされるのか?と疑問に思うかもしれません。が、それは無いでしょう。このプログラムは三菱重工にとって生涯に1度のチャンスで、航空業界で真のグローバルパワーになる機会を逃すことになるからです。もしキャンセルする様なことがあれば、日本株式会社としてもそのチャンスを逸することになるからです。多分。。。 当初の市場投入時期(EIS) スコープクローズに重すぎ リージョナルジェットの世界で新入生 認定作業 再設計 研究開発費を半減
三菱重工業(7011)の泉澤清次社長は10月31日、子会社の三菱航空機が開発中の「三菱スペースジェット(旧MRJ)」について、機体の安全性を国が証明する「型式証明(TC)」取得時に使う飛行試験機(通算10号機)の完成が遅れ、年明けになると明らかにした。 これまでの計画では、設計変更を反映した10号機を使った飛行試験を今秋から始める予定だったため、順調に試験が進んだ場合でも3カ月程度の納入遅延が生じる可能性があり、6度目の延期が現実味を帯びてきた。5度目までの遅延に対しては、すでに航空会社との補償交渉も始まっている。 ファンボロー航空ショーで初のフライトディスプレーを終えて着陸するANA塗装のMRJ(当時)飛行試験3号機。今年6月のパリ航空ショーには同じ機体がスペースジェット塗装で登場した=18年7月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire —記
三菱航空機は、国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット」の新たな主力機種として開発している70席クラスの機体100機の受注に向け、アメリカの航空会社との間で協議を進めることで合意したことがわかりました。この機種では初めてとなる大型の受注を実現し、受注拡大にはずみをつけられるか注目されます。 2024年の納入を目指して協議を進める方針で、受注が実現すれば4000億円規模の売り上げになると見られます。 三菱航空機はこれまで、90席クラスの400機余りを受注していますが、現在最大の市場とされるアメリカで需要が高まっている、70席クラスの機体を新たな主力機種と位置づけ、開発に力を入れています。 三菱スペースジェットは相次ぐトラブルで初号機の納入が当初の計画から7年遅れの来年半ばまでずれ込んでいて、この機種では初めてとなる大型の受注を実現し、受注拡大にはずみをつけられるか注目されます。
ボンバルディアはカナダの、航空機や鉄道車両の生産など重工業を柱とする企業ですが、その小型航空機部門を三菱重工業が買収しました。MRJの呼称変更も無関係ではないと見られます。これら一連の流れとその背景を追いました。 業界激震! 三菱がボンバルディア小型機事業を買収 2019年6月25日(火)、三菱重工業はカナダの重工業メーカーであるボンバルディアとのあいだで、同社航空機部門のボンバルディア・エアロスペースが製造しているリージョナルジェット機「CRJ」事業の譲渡契約を締結したと発表しました。「リージョナルジェット」とは、座席数が50席から100席程度の、比較的短距離の地域間輸送航路に適した小型ジェット旅客機のことで、「リージョナル」には「地域の」といった意味があります。 2019年6月の「パリ国際航空宇宙ショー」で展示された「スペースジェット M90」(竹内 修撮影)。 また三菱重工業の子会社
6月25日、三菱重工業は、カナダの航空機・鉄道車両大手ボンバルディアから小型ジェット旅客機「CRJ」事業を買収することで合意した。写真は18日、パリの航空ショー会場でスペースジェットを背に取材に応じる三菱航空機のアレックス・ベラミー最高開発責任者(2019年 ロイター/Pascal Rossignol) [パリ/モントリオール 25日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>は25日、カナダの航空機・鉄道車両大手ボンバルディアから小型ジェット旅客機「CRJ」事業を買収することで合意した。ボンバルディアが持つ保守管理サービス網と世界的な顧客基盤を活用し、なかなか進まなかった小型ジェット市場における基盤確保に向けて取り組みを加速させる狙いだ。 MRJ(三菱リージョナルジェット)という名で始まった日本勢として50年ぶりに旅客機市場に復帰するという一大事業は、納期が当初計画から7年も遅れるなど壁
6月に開かれる世界最大規模の航空ショー「パリ航空ショー」に、三菱航空機が開発するリージョナルジェット機「MRJ」の実機を出展しない可能性が出てきた。同社の水谷久和社長が4月16日に明らかにしたもので、現在進んでいるTC(型式証明)の年内取得に向けた飛行試験を最優先させる意向を示した。 MRJは2017年6月に開かれた前回のパリ航空ショーで、実機を初出展。飛行試験3号機(登録記号JA23MJ)を持ち込み、地上展示した。翌2018年7月のファンボロー航空ショーでは、同じく飛行試験3号機でフライトディスプレー(飛行展示)を披露した。水谷社長はファンボロー航空ショーで、「来年(19年)のパリ航空ショーでは、機体の内装(の展示)ではないか」と述べ、出展に前向きな姿勢を見せていた。 MRJは現在、米国の飛行試験拠点であるモーゼスレイクでTC飛行試験を進めている。水谷社長は16日の会見で「TC取得が最優
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